Column
コラム
2019.01.25
症例:歯の凸凹(叢生)と八重歯の非抜歯での矯正治療例

K Braces矯正歯科原宿駅前 院長
小林聡美 satomi kobayashi
アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック院長を経て平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
みなさん、こんにちは。K Braces矯正歯科原宿駅前 院長の小林聡美です。
前回に続き、私が実際に治療を行った非抜歯の症例を見ていただきたいと思います。
※今回の患者様の事例です。
叢生と八重歯を非抜歯で矯正治療する
以前の症例紹介で、抜歯により叢生と八重歯の治療をおこなった例をご覧いただきましたが、今回も同じ叢生と八重歯の場合で、ただし歯を抜かないで治療を行った例をご紹介します。
以前の記事はこちらです。
矯正治療は、お口の中が狭くて歯並びに問題があるため抜歯するケースが多いです。
しかし「歯を抜かずに残したい」という思いの患者様も多く、そういう場合は患者様のお気持ちを尊重し、できるだけ抜歯を避ける方向で治療計画を立てることにしております。
今回はそんな患者様の強いご希望で非抜歯で行った実際例です。
※重度であったりすると、抜歯せざるを得ない場合ももちろんあります。
非抜歯の場合はディスキングが必要です
治療前の状態です
この患者様は上下前歯の凸凹(叢生)と八重歯(犬歯の低位唇側転位)の改善をご希望され来院されました。
こちらが治療前のお顔の写真です。
お口の中を見ると、シビアな歯の凸凹と上顎右側の部分的な反対咬合があることがよくわかります。
患者様の強いご希望で歯を抜かずに治療することになりましたが、このまま歯をならべてしまうと、前歯が唇側に傾いてしまい出っ歯になってしまいます。
ですので、歯と歯の間を薄いヤスリのようなブレードで削ることで隙間を作り、歯をならべることを行います(ディスキングまたはIPRといいます)。
患者様へのご説明、治療プランの決定
無料カウンセリングから診察で、リスクや副作用などを十分にお話しながら、治療法を決めていきました。
以下が概要となります。
- 診断:上下顎中等度の叢生、上顎右側犬歯の低位唇側転位
- 治療法:非抜歯、裏側の矯正装置による治療
- 治療期間:12ヶ月
- リスク:治療中の虫歯の可能性、IPRによる知覚過敏
- 副作用:治療中の矯正装置による口内炎、上下正中線のズレの残存
非抜歯でここまで綺麗になりました
そして治療後のお顔の写真です。
歯の凸凹、部分的な反対咬合、八重歯の状態が改善され、とても綺麗な歯並びになりました。
歯を抜くことなく、短い治療期間を実現したことで患者様には大変満足していただきました。
また、術前に副作用として予想されていた上下正中線のズレは発生せず、正確に歯並びを整えることができました。
大まかな治療期間のご説明
治療期間は12ヶ月でした。
- 歯の凸凹の改善:6ヶ月
- 右側側切歯の被蓋の改善:3ヶ月
- 最終的な咬み合せと配列の調整:3ヶ月
適切な診断と治療方針を基にした矯正治療を行うことで、非抜歯にもかかわらず、わずか12ヶ月の治療期間でとても効果的な治療が行えたことをお分かりいただけたと思います。
今後も、今回の治療例のように医療法の広告ガイドラインに添った適切な形式で、術前術後の症例をご紹介していきたいと思っています。
どうぞお気軽にご連絡ください!