「矯正治療をしたいけれどどんなことに注意したらいいの?」
「せっかく始めた矯正治療なのに、思いがけないトラブルが…!」
…そんなお悩みはありませんか?
実は、「ブラケットが取れてしまった」「ワイヤーが当たって痛い」「口内炎ができてしまった」「食事がしづらい」など、日常生活の中で起こるトラブルは、正しい知識と対処法を知っていれば、落ち着いて対応できますよ。
この記事では、実際にクリニックにお問い合わせいただくトラブルで、まさに「あるある」な5つのトラブルとその解決法を徹底解説。
矯正生活中の注意事項や、信頼できるクリニック選びの方法まで、矯正生活を快適にするノウハウを余すところなくお伝えします。
【あるある】矯正中に起こりやすい5つのトラブルと対処法

矯正装置をつけていると、どうしても装置にまつわるトラブルが発生しやすくなります。
特にブラケットやワイヤーは、日々の食事や会話、歯磨きの際に刺激を受けやすい部分。
ここでは、矯正中に多くの人が経験する5つのトラブルをピックアップし、それぞれの対処法を具体的にご紹介します。
いずれも、実際にクリニックにお問い合わせいただくご相談内容なので、まさに【矯正あるある】ではありますが、しっかりと対処法を知っておけば安心です。
🦷動画でチェック!
①ブラケットが取れてしまった場合
まず、ブラケットは、歯列矯正に使われる小さな装置で矯正用ワイヤーを固定するための“土台”のような役割です。
ブラケットの特徴 ・通常は金属製ですが、目立ちにくいセラミック製やプラスチック製も ・1本1本の歯に歯科用の接着剤で個別に取りつけられ、それぞれがワイヤーと連結 ブラケットにワイヤーを通すことで、歯に持続的な力が加わり、時間をかけて歯並びを整えていきます。 |
そんなブラケットが外れてしまうトラブルは、矯正中でも特に多いもののひとつ。
その原因は硬い食べ物を噛んだり、粘着性の強い食べ物を食べた際に装置に負担がかかることが多いからです。
例えば、ガムやキャラメル、ナッツ類などは要注意です。
また、歯磨きが不十分な場合、ブラケット周りに食べ残しなどが付着し、接着力が弱まる場合も。
対処法 ブラケットが取れてしまった場合は、早めに歯科医院に連絡し、修理や再装着の予約を取ることが大切です。放置すると歯が動いてしまい、治療計画に影響が出ることがあります。 まずは冷静に外れたブラケットを探しましょう。誤って飲み込まないように注意してください。※もし飲み込んでしまった場合は医療機関へ受診しましょう。 外れたブラケットがワイヤーにぶら下がっている場合は、無理に触らずに矯正用ワックスで固定しましょう。もしも完全に外れてしまった場合は、ブラケットを清潔な容器に入れて歯科医院に持参してください。 予防策 硬い食べ物や粘着性の強い食べ物は控えましょう。噛みにくいと感じる食べ物は小さくしてから食べるのがおすすめ。食事中はゆっくり噛むことを心がけ、装置に負担をかけないようにしましょう。 |
②ワイヤーが当たって痛い場合
次に、ワイヤーが口の内側や頬の粘膜に当たって痛みを感じる場合。
特に装置を新しく調整した直後は、歯が動くことでワイヤーの位置が変わり、違和感が強まることがあります。
対処法 矯正用ワックスを使って、痛みを感じる部分にワイヤーを覆うように貼りましょう。これだけで痛みが大幅に軽減します。 口内炎ができている場合は、口内炎用の軟膏やうがい薬を使うのも効果的。痛みが強くて食事や会話に支障がある場合は、早めにクリニックでワイヤーの調整やカットをしてもらいましょう。 ポイント ・ワックスは毎日新しいものに交換し、清潔に保つことが重要です。 ・痛みは数日で落ち着くことが多いですが、長引く場合は必ず医師に相談してください。 |
③ブラケットが唇や舌に当たって痛い場合
ブラケットの角やワイヤーの先端が唇や舌に当たって傷ができることもあります。特に矯正開始直後は口の中の粘膜が慣れておらず、痛みや違和感を強く感じやすいです。
対処法 矯正用ワックスで傷つく部分をカバーしましょう。就寝前にワセリンや口腔用保護ジェルを塗ると、粘膜の保護に役立ちます。 口内炎ができた場合は、市販の口内炎パッチや軟膏を使用して治癒を促しましょう。痛みが強い場合は歯科医院で装置の調整を依頼してください。 ワックスの使い方 ・乾いた装置の上に、少し大きめに丸めたワックスを押し当てて固定。 ・食事・歯磨きの際は必ず取り外し、都度新しいものに交換。 ・清潔に保つことが大切。 |
④ワイヤーが折れた場合
ワイヤーが折れたり曲がったりすると、口の中に刺さって痛みが出たり、歯の動きが止まったりすることがあります。
スポーツ中の衝撃や硬いものを噛んだ際に折れることが多いです。
対処法 折れたワイヤーの先端が口内を傷つけている場合は、矯正用ワックスでカバーしましょう。 自分で無理に切ったりせず、すぐに歯科医院に連絡してください。 緊急の場合は、ワイヤーの端をペンチなどで軽く曲げて口内を傷つけないようにする応急処置もありますが、医師への連絡を最優先に自己判断は避けましょう。 予防策 ・スポーツをする際は必ずマウスガードを着用しましょう。 ・固い食べ物は控え、ていねいに噛むことを心がけてください。 |
⑤ブラケットに歯ブラシの毛が挟まってしまった場合
ブラケットの周りは複雑な形状のため、歯ブラシの毛が挟まってしまうことがあります。
無理に引っ張るとブラケットが外れることもあるので注意が必要です。
対処法 タフトブラシやワンタフトブラシを使い、毛先を優しく動かして取り除きましょう。歯間ブラシも併用すると効果的です。 自分で取れない場合は、クリニックで取り除きます。 歯磨きの際は強くこすらず、ていねいに磨くことが大切です。 歯磨きのポイント ・ブラケット周りは45度の角度で磨くと汚れが落ちやすいです。 ・フロスも使って、歯間の汚れをしっかり取り除きましょう。 |
その他のトラブルと対処法

矯正中は装置に関するトラブル以外にも、日々の生活のなかで、思わぬトラブルに直面することがあります。
歯がしみたり、食事がしづらかったり。
時にはマウスピースをなくしてしまって、焦ってしまうことも。
ここではそのようなトラブルとその対処法を幅広く解説します。
歯がしみる・歯茎が腫れた
歯が動くことで神経が刺激され、知覚過敏のような“しみる”感覚が出ることがあります。
また、歯磨きが不十分だと、歯茎が腫れたり出血することも。
対処法 ・知覚過敏用の歯磨き粉を使い、力を入れずにやさしくブラッシング。 ・歯茎の腫れには、抗炎症作用のあるうがい薬を。 ・定期的なプロのクリーニングとチェックは、安心への第一歩です。 |
食事がしづらい
矯正装置が口の中にあると、食べ物が挟まったり、噛みづらさを感じたりするのは自然なこと。
特に治療初期は、痛みや違和感で「食べること」そのものがつらくなることもあります。
対処法 ・最初のうちは、やわらかくて食べやすい食材を選びましょう。 ・食後は、ていねいな歯磨きを習慣に。 ・装置のすき間に食べ物が残りやすいため、ケアが大切です。 ・詰まりが気になるときは、歯間ブラシやデンタルフロスで優しく取り除きましょう。 |
マウスピースが壊れてしまった
ふとした拍子に、落としたり踏んでしまったり…。
マウスピース矯正中の破損は、珍しいことではありません。
ただ、壊れたままの使用はNGです。
対処法 ・使用を中止し、すぐに歯科医院へ連絡を。 ・予備があればそちらを使用、なければ再作製や修理の相談を。 ・矯正効果を維持するためにも、対応は早めがカギです。 |
マウスピースをなくしてしまった
外出先でうっかり置き忘れたり、ティッシュに包んだまま捨ててしまったり…。
意外と多いのが、マウスピースの紛失トラブルです。
対処法 ・紛失がわかったら、すぐに歯科医院へ連絡を。再作製の流れを確認しましょう。 ・日ごろから専用ケースで管理する習慣を。なくさないコツは“決まった場所に戻す”こと。 |
思うように歯が動かない
治療計画通りに進まないと、不安になってしまうこともあります。
でも、歯の動きには個人差があるもの。
焦らず、見直しながら進んでいきましょう。
対処法 ・定期的なチェックで、装置の微調整や治療計画の見直しを。 ・自宅での装着時間を守ることも、結果に大きく影響します。 ・自分にできることをきちんと積み重ねていくことが大切です。 |
料金のトラブル
矯正治療は保険適用外のケースが多く、費用面でのトラブルも少なくありません。
追加料金や治療計画の変更による費用増加に注意が必要です。
対処法 ・治療前に見積もりをしっかり確認し、不明点はその場で質問。 ・契約内容や説明資料は、書面で保管しておくと安心です。 ・費用に関する不安は、早めに相談・確認するのがベスト。 |
これまでお話ししてきた、矯正中のトラブルは決してめずらしいことではありません。
でも、きちんと知識を持って、冷静に対処していけば、どれも乗り越えられることばかり。
「きれいな歯並び」のその先にある、笑顔のために。日々のちょっとしたトラブルにも、優しくていねいに向き合っていきましょう。
自分でどうしたら良いかわからず不安な場合は、迷わずにクリニックに相談してくださいね♡
矯正生活中の注意事項

矯正治療は、毎日の過ごし方そのものが大切です。
少しの工夫と心がけで、トラブルはぐっと減らすことができます。
ここでは、ブラケット矯正・マウスピース矯正・そして保定期間中、それぞれの注意点をまとめました。
ブラケット矯正の場合
食事
・硬いもの・粘着性の強いものはNG。キャラメル、ガム、氷などは装置が外れる原因に。
・「ちょっとだけなら…」は危険。毎食気をつけることが、装置と長く付き合うコツです。
口腔ケア
・通常の歯ブラシだけでは不十分。インターデンタルブラシやフロスを活用して、装置のすき間もていねいに。
・汚れがたまると虫歯や歯周病のリスクも高まります。“磨く”ではなく“守る”気持ちでケアしましょう。
スポーツ
・激しい運動や接触プレー時は、マウスガードの装着が必須。
・自分の歯も、装置も、自分で守るという意識を持って。
定期通院
・痛みがなくても、見た目が順調でも、定期的な調整とチェックは絶対に欠かせません。
・医師としっかりコミュニケーションを取りながら、治療を進めましょう。
マウスピース矯正の場合
装着時間
・1日20~22時間の装着が基本ルール。外していいのは、食事と歯磨きのときだけ。
・見えにくい分、気持ちもゆるみがち。でも、装着時間こそが治療結果を左右します。
歯磨き
・歯→普段通り歯磨き剤をつけ磨く。
・マウスピース(矯正装置も保定装置)→歯磨き剤などつけずに歯ブラシでていねいに汚れを落とす。
・匂いや汚れがどうしても気になる時は専用の洗浄剤の使用をお勧めします。
※マウスピース矯正中、アタッチメントやゴムを掛けるためのボタンなどの突起物がついている場合は周りに着色や磨き残しが目立ってくるので、しっかり歯ブラシを当てるのを忘れないように心がけましょう。
保管
・高温や直射日光は変形の原因に。お風呂や車内への放置は絶対NG。
・「どこに置いたっけ?」が起きないよう、決まった保管場所を作っておくと◎。
紛失・破損時
・使えなくなったら、すぐにクリニックへ連絡を。自己判断で次のステップに進めるのは危険です。
・再作製までの対応法も、歯科医の指示に従いましょう。
保定期間中
治療が終わっても、そこで完了ではありません。
せっかく整った歯並びが元に戻らないように、保定期間はとても大切なフェーズです。
保定期間とは 保定期間とは、矯正治療で動かした歯を元の位置に戻らないよう安定させる大切な期間です。 歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、矯正後もしばらくは「リテーナー(保定装置)」を装着して、きれいな歯並びをしっかり定着させる必要があります。 |
装着とケア
・医師に指示された時間を守ってリテーナーを装着。忘れたりサボったりすると、後戻りの原因に。
・壊れたとき、なくしたときも、すぐに歯科医院に連絡を。放置は禁物です。
定期検診
・治療が終わっても、安心できる状態が続いているかの確認が必要です。
・医師とともに「仕上げのチェック」を続けていきましょう。
トラブルを防ぐために信頼できるクリニックを選ぼう

矯正治療は長く付き合うもの。
だからこそ、「どのクリニックを選ぶか」は、治療の成否や安心感に大きく関わります。
“技術力”だけでなく、万が一のときに寄り添ってくれる姿勢があるかどうかが、とても大切です。
信頼できるクリニックを見極めるポイント ①日本矯正歯科学会の認定医が在籍している ②治療前に詳しい説明と治療計画書の提示がある ③緊急時の対応マニュアルや連絡体制がしっかりしている ④質問に対してわかりやすく、ていねいに答えてくれるカウンセリングがある ⑤料金体系が明確で、追加費用についても事前に説明がある |
そしてなにより大切なのは、
「ここなら安心して通えそう」と、あなた自身が感じられるかどうか。
口コミや通院中の患者さんの声にも耳を傾けながら、
自分にとって信頼できる、心地よいパートナーとしてのクリニックを選びましょう。
まとめ:矯正中のトラブルと対処法を知って安心して治療を進めよう

矯正治療中は、装置のトラブルやちょっとした不調がつきもの。
でも、正しい知識と落ち着いた対処法を知っていれば、いざという時にも慌てずに対応できます。
ブラケットが外れた、ワイヤーが当たって痛い、マウスピースが壊れた…。
そんな【あるある】な出来事も、早めの対応と歯科医院への相談がトラブルを最小限に抑えるカギです。
また、普段の食事・口腔ケア・通院習慣など、日常生活のちょっとした意識がトラブル予防につながります。
信頼できるクリニックを選び、医師やスタッフとのコミュニケーションを大切にしながら、安心して前向きに治療を進めていきましょう。
美しい歯並びは、一生の宝物。
しっかりと準備とケアをしながら、理想の笑顔に近づいていくプロセスそのものも楽しんでくださいね。
JR原宿駅から徒歩1分の歯列矯正専門クリニックK.Braces(ケイブレイシーズ)矯正歯科なら、他の歯医者には無い!3Ⅾデジタルで根本までスキャン可能!
日本成人矯正歯科学会認定医が、あなたのお悩みを解決いたします!
矯正歯科を前向きに、可愛く楽しんで美しい笑顔を…
カウンセリングは何度でも無料です!
お気軽にお問い合わせくださいね♪