矯正治療をスタートしてから気がつく「避けては通れない矯正あるある13選」 – 歯列矯正をする前に知っておきたいこと

【想定外】矯正治療をスタートしてから気がつく「避けては通れない矯正あるある13選」

驚く女性 治療の効果・変化
監修者
クリニック院長:小林 聡美
K Braces 矯正歯科 原宿駅前

◆略歴
・北海道医療大学 卒業
・Tweed Foundation Pre-Tucson Couse 修了
・Aesthetic Prosthodontic Preparation Practice Course 修了
・Invisalign Training Course 修了
・CLEARii Invisalign Methodology Course 修了
・Dental Health Association Prosthodontics Course 修了

都内矯正専門クリニック院長を経て、平成30年に「K Braces矯正歯科 原宿駅前」院長就任。発表論文、テレビ出演多数。
iTERO(口腔内3Dスキャナー)を日本における矯正専門クリニックで初導入。iTEROを用いたデジタル美容医療(デジタル補綴治療)のネットワークを初構築。

・平成28年:医療法人社団デジタルデンティストリー 入職
・平成29年:カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校 Academy of Orofacial Myofunctional Therapy 修了
・平成30年9月:K Braces矯正歯科原宿駅前 院長就任
・令和4年11月:日本成人矯正歯科学会認定申請の資格取得
・米国アライン・テクノロジー社認定:インビザライン専門ドクター
・デンツプライシロナ社認定:SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
・アラガン社認定:VST(Very Sophisticated Treatment)施注資格ドクター

◆所属学会
・日本矯正歯科学会 正会員
・日本成人矯正歯科学会 正会員
・日本舌側矯正歯科学会 正会員
・日本審美歯科学会 正会員
・日本レーザー歯学会 正会員
・日本歯周病学会 正会員

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歯列矯正は歯並びと噛み合わせを改善し、美しい笑顔を手に入れるための重要な一歩です。しかし、歯列矯正にはいざ治療をスタートしてから気がつく予想外の出来事が多く存在します。

そこで今回は、治療の進行に伴う予想外の変化や、治療期間中の日常生活への影響など、矯正治療を受けている方々が思わず共感する『矯正あるある13選』をご紹介します。

治療を始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、まずは本記事を通じて矯正治療のリアルを覗いてみましょう

1.リップが装置につきやすい

化粧・口紅・女性

女性の場合によく起こるのが、矯正装置へのリップ(口紅)の付着です。この現象は、表側のワイヤー矯正と、マウスピース矯正で度々みられます。

ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置は、歯に取り付けられているため、わずかではありますが通常よりも歯の表面から突出しています。この前歯の突出部分が唇に触れることで、リップが付着しやすくなるのです。特に、初めて矯正装置をつけた時や、徐々に歯並びが変わる過程では、その変化に慣れていない唇が装置に触れやすくなります。

ただし、時間が経つにつれて唇は少しずつ慣れていき、これらの問題は軽減されるため、矯正治療中のリップの問題は一時的なものです。また、現在はマスクにつきにくいタイプのリップや、色移りしにくいティントタイプのリップも多いため、矯正中でも治療前と同じようにリップメイクを楽しめますよ

2.外食時は歯ブラシが必須

ワイヤー矯正では、外食時に歯ブラシが必需品となるでしょう。これは、食べ物が装置の間に挟まりやすく、うがいだけでは取り除きにくいためです。

矯正装置が歯に取り付けられていると、食事の際に食べ物が装置に絡みつきやすくなります。特に、ほうれん草やエノキなど、繊維性の食べ物はワイヤー矯正の天敵です。食べ物が装置に詰まったままでいると、見た目が悪くなるばかりか、不快感や違和感が生じてしまいます。

そのため、外食時は装置に詰まった食べ物を取り除く歯ブラシが手放せなくなるのです。矯正治療中は食後に注意が必要ですが、歯ブラシを利用して食べかすを取り除くことで、外食時でも快適かつ清潔な状態を維持できます。

また、歯や装置の状態を確認するための手鏡、より細かい場所にブラシが届く歯間ブラシやタフトブラシなどの補助グッズを携帯しておくと、外出先でも清潔な状態を保ちやすくなるでしょう。

※歯間ブラシなどは使用方法を誤ってしまうと、矯正装置が外れる原因にもなります。担当医の指示のもと、必ず使用方法を守るようにしてください。

3.滑舌が悪くなる

特にマウスピース矯正と、歯の裏側に装置をつける裏側(舌側)矯正に起こりやすいのが、滑舌が悪くなることです。矯正器具を装着して間もない時は、舌が装置にあたることで、特にタ行やラ行などを発音する際に滑舌が悪くなります

矯正装置を装着した直後はただ痛みを感じやすいだけでなく、滑舌が悪くなりやすいため、装置の装着は人前で話す機会があったり、大事な予定があったりする前は避け、なるべく次の日が休日になるようスケジュールを調整するようにしましょう。

ただ、この症状は一時的であるため、次第に滑舌の悪さはなくなり、矯正装置に慣れるとともに治療前と同じように会話できるようになります。装置の装着後は、独り言でもなるべく多く声に出し、無理のない範囲で舌を慣らしていくことが必要です。

4.抜歯後のスケジュール調整が必要になることがある

抜け落ちた歯

矯正治療において小臼歯や親知らずを抜歯する場合、抜歯直後はなるべく安静に過ごすことが推奨されているため、その後のスケジュールに影響が出るかもしれません

抜歯直後に血行が良くなると、抜歯部位の出血や腫れ、痛みなどにつながることがあります。例えば、激しい運動やアルコール摂取、湯船に長時間浸かるなどの行為は、抜歯から2〜3日はなるべく控えたほうが良いでしょう

通常は、抜歯後も普段通りに過ごせることがほとんどですが、親知らずの場合は小臼歯よりも痛みが出やすいため、念のため抜歯翌日は予定を空けておくことをおすすめしています。

5.柔らかいものばかり食べるようになる

矯正治療中、特にワイヤーやマウスピースを交換した直後は、一時的に痛みや不快感が生じることがあります。こういった際に、硬いものを食べると痛みが増してしまうため、歯の痛みがある場合には、噛む際の負担が少ない柔らかい食べものを摂取するよう推奨されています。

また、治療において親知らずや小臼歯を抜歯した直後は、痛みなどで食事が困難になることがあるため、術後から数日間は柔らかいものを中心に食べるようになることも少なくありません。

ただ、痛みが治まった後は、弾力のあるものでも食べ物を小さくちぎったり細かくしたりすることで、治療期間中でも基本的になんでも食べられるようになります。

矯正治療中に痛みが生じている場合は、一時的に柔らかいものを好んで食べるようになりがちですが、その中でもできる限りバランスの取れた食事を心がけることが重要です。

6.セルフケアの時間が長くなる

歯磨きする女性

矯正治療に使用されるブラケットやワイヤーは、食べかすやプラーク(歯垢)がたまりやすい構造をしています。これにより、歯を磨く際に装置の隙間や周りを丁寧に清掃する必要が生じ、セルフケアの時間が長くなるのです。

特に、歯に固定するブラケット周囲にプラークが停滞しやすく、そこから虫歯になりやすいため、治療中は口内環境の健康を維持するための丁寧なセルフケアが重要になります。面倒に感じることもありますが、歯磨きを含む適切なセルフケアを継続することで、歯の健康を保ちながら治療の成果を最大限に引き出せるため、必ずクリニックの歯磨き指導に従いましょう。

K Braces矯正歯科では、モチベーションが下がりがちな矯正中のセルフケアに使用する、カラフルで可愛いアイテムを多く取り揃えています。当院で取り扱っているアイテムの詳細については、下記のページをご覧ください。

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7.他人の歯並びが気になる

矯正治療中に起きやすいのが、他人の歯並びを気にしてついつい見てまうという癖です。自身が矯正治療を受けていると、他人の歯並びに関心が向かいやすくなります。つまり、自分自身の歯並びに対する意識が高まることで、他人の歯並びにも注目しやすくなるのです。

また、矯正治療を受けることで、歯の状態や矯正治療に関する知識が増えます。そのため、他人の歯並びに対して専門的な視点を持つことがあり、例えばテレビなどで芸能人を見る際にも、口元を特に注視するようになるというわけです。

このように、矯正治療中は自身の歯並びに対する意識の高まりなどが理由で、他人の歯並びにも関心を向けるようになります。ただし、口元を見られて嫌な気持ちになる人も多くいるため、対人でコミュニケーションを取る場合には個人のプライバシーを尊重することが重要です。

8.唾液が出やすくなる

歯に装着しているブラケットやワイヤー、マウスピースなどがお口の中の粘膜へ刺激を与えることで、唾液が出やすくなるというのも、矯正治療においてよく起こる現象です。

唾液は、歯を修復する再石灰化の促進や、細菌の活動を抑制する抗菌作用により、虫歯を予防する効果もあるため、分泌量が増えることはいいことでもあります。

ただし、特に治療において小臼歯の抜歯をされた方は、歯を抜いたスペースから、歯磨き中などに唾液が口から流れ出ることもあるため、不便な思いをすることがあるのも事実です。

唾液分泌量の変化には個人差がありますが、治療の進行とともに落ち着いてきます。それまでは、洗面台の上で歯を磨くなどの対策をとりながら過ごしましょう。

9.矯正治療の経験者と打ち解けやすい

談笑する女性たち

矯正治療を受けている人達は、多少の違いはあるものの、同じような治療のプロセスを共有しています。こういった共通の経験はお互いの理解を深め、共感を生み出します。この共感は、コミュニケーションにおいて心の距離が縮まりやすい感情です。そのため、同じ矯正治療を受けている人と出会うと、治療のことや装置のことなど、共通の関心事があることから初対面でも打ち解けやすく、会話が弾みやすくなります。これは、対面だけでなく、SNSなどのネット上でも同様です。

このように、矯正治療を受ける人同士は、共通の経験や目標、関心事があり、それがコミュニケーションを深める要因となります。同じく治療を受けている人々とすぐに打ち解けること、そこから交流が広がりやすいことも、矯正治療によくある出来事です。

10.体重が減少する

体重を量る若い女性

矯正治療中は、装置や痛みの問題から、高カロリーなスナックや食べにくいジャンクフードを避ける傾向が強まります。代わりに、柔らかいものを好んで食べるようになりますが、これによりカロリー摂取量が減少し、体重が減少することがあるのです。

また、セルフケアの意識が高まることも、矯正治療中に体重が減少しやすい理由の一つです。矯正治療中は食後にしっかりと歯磨きをしなければならないため、その煩わしさから間食を控えやすくなります。特にマウスピース矯正では、基本的に水以外は装置をその都度取り外すことが推奨されており、砂糖の含まれた飲料や間食を控えるようになるため、治療を始めてから体重が減少したという方も多くいらっしゃいます。中には、矯正治療中でも問題なく食事ができ、体重が変動しない方もいらっしゃるので一概には言えませんが、これらの要因が組み合わさることで、矯正治療前よりも摂取カロリーが低くなり体重の減少に繋がりやすくなると言えます。

ただし、治療中は健康的な食事や栄養の摂取を確保することも重要です。あまりに栄養が偏ったり低カロリーの食事が続いたりすると、身体に悪影響を及ぼす可能性があるため、バランスを保ちながら食事を管理することが大切です。

仕事をしていて自炊が難しいという場合でも、コンビニで購入できる以下の商品は、噛む力が少なくて済み、なおかつ組み合わせることで栄養をしっかり取ることができます。多忙で食事管理が難しいという方は、参考にしてみてくださいね。

主食主菜副菜乳製品・果物
雑炊・お粥、ドリア、蒸しパン、うどん  焼き魚・煮魚、ハンバーグ、つくね、茶碗蒸し、ゆで卵・厚焼き卵 味噌汁・スープ、煮物、かぼちゃサラダヨーグルト、牛乳、野菜ジュース、バナナ 

11.美意識が高まる

鏡で自分の体型をチェックする女性

歯列矯正は、歯並びや噛み合わせを整えて口腔機能を改善するための治療ですが、笑顔の美しさや顔のバランスなど、審美性(見た目)の向上にも効果のある治療です。よって、治療の進行とともに歯並びが整うと、自分の歯や見た目に対する美意識が高まることが多々あります

また、矯正治療中は、特に入念な歯磨きやデンタルケアが重要です。自身でケア用品を購入したり、口腔環境が改善されて口の中を清潔な状態に保てるようになると、そこから美意識が高まることがあります。

さらに、特に治療を始めて半年前後は見た目の変化が著しいため、矯正治療による歯並びの変化について、周囲から褒められたり注目されたりといった反応を受けることで、外見や美しさに対する意識が高まることがあるのです。

そのため、矯正治療後は歯を白くするホワイトニングや、銀の詰め物を白くするセラミック治療を希望される方も多くいらっしゃいます。

歯列矯正は治療中であっても、外見にポジティブな変化をもたらすため、歯の健康意識や美意識が向上しやすいのが特徴です。口腔内だけでなく、その他のパーツに対する美意識が高まることで、自信の向上につながり、前向きな気持ちを持つことができるようになるでしょう。

12.自撮りの頻度が増える

治療期間が長い矯正治療では、歯並びが少しずつ変化していく過程を記録したいという思いから、自撮りの頻度が増えやすくなります。自撮りは、撮影した写真を通じて歯並びの変化を確認し、治療の進行を視覚的に追うことでモチベーションを高く保てるためとてもおすすめです。

治療中の写真は歯科医院でも定期的に撮影するため、気になるようであればその旨を伝え、お口の写真を見せてもらいましょう。

また、どうしても自分で口の中の変化を記録したい、という場合には、唇を排除するための「マウスオープナー」を使用すると、簡単かつ楽に正面の歯並びを撮影することが可能になります。自撮りを通じて口元の変化を楽しめることも、矯正治療でしか得られない楽しみのひとつです。

13.忍耐力が身につく

矯正治療は、忍耐力が身につく要因になることがあります。これは、矯正治療ならではの不便さや煩わしさが大きな理由です。

歯並びによっても異なりますが、矯正治療の多くは、通常2〜3年と長期間にわたります。歯を動かし、最終的に仕上げていくプロセスは時間がかかるため、治療期間中にはゴールを待つための忍耐力が求められます。

また、矯正装置をつけることで、食事やセルフケアなどの制限が増え、日常におけるルーティンの変化に順応しなければならなくなります。これに加え、矯正装置による違和感や痛みに耐えつつ、治療の成果を待つにも忍耐力が必要です。

特にマウスピース矯正は、マウスピースの装着時間や交換日数を自分で管理しなければならないため、治療前とは日々のルーティーンが激変すると言っても過言ではありません。

このように、矯正治療は目に見える変化が起きるまでに時間がかかることから、忍耐強く待つことや、新しいルールに適応する力が求められるため、その過程で忍耐力が養われることがあるのです。

治療の結果を実感するための道のりが長い矯正治療ではありますが、その分治療を終えたときの達成感と開放感は、より一層大きくなります。忍耐力が身につき、治療後にその成果を手にすることで、非常に高い満足感や自信を得られるのも、矯正治療のあるあるです。

まとめ「矯正治療のリアルな一面を知っておこう」

ポイントはこちらと指でポーズを作る女性

矯正治療は美しい歯並びと自信を得られる一方で、今回ご紹介したように忍耐力や努力が求められるような、不便で煩わしいことも多くあります。

しかし、矯正治療のリアルな一面をあらかじめ理解しておくことで、治療を始めてから理想と現実のギャップに悩まずに済み、モチベーションの低下を防ぐことができます

決して良いことばかりではありませんが、矯正治療で得られる成果は一生物です。自分のできる範囲で楽しみながら、治療のゴールまで確実に進んでいきましょう。 K Braces矯正歯科では院長を含め、矯正治療を経験したスタッフが多く在籍しています。カウンセリングから治療中まで、それぞれの実体験から患者さま一人ひとりに寄り添ったアドバイスと、デジタル技術を応用した精密な矯正治療を提供しておりますので、初めての矯正治療で不安な方も、どうぞ安心してご来院ください

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