「歯医者さんって、どうしても後回しになってしまう」
そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも最近は、
「今は問題ないけれど、このままで将来大丈夫なのかな」
「ちゃんとケアしているつもりなのに、指摘される理由が気になる」
そんな“はっきりしない不安”から、予防歯科に興味を持つ方が増えています。
予防歯科は、特別な人のためのものでも、意識が高い人だけのものでもありません。
今の歯の状態を知り、できることを少しずつ整えていく
それだけで、将来の選択肢を広げてくれる考え方。
この記事では、
・予防歯科とは何をするものなのか
・どんなメリットがあるのか
・矯正治療とどうつながっているのか
といった疑問に丁寧にお答えしていきます。
「まだ大丈夫」な今だからこそ、知っておいてほしい歯の話。
未来の自分のために、少し立ち止まって読んでみてくださいね。
予防歯科とは?【治療ではなく“守る”歯科医療】

「歯医者さんって、歯が痛くなってから行くところ」
そう思っている方は、きっと少なくありません。
実際、これまでの日本の歯科医療は、“悪くなった歯を治す”ことが中心でした。
でも最近、
「ちゃんと磨いているのに注意される」
「今は痛くないけど、このままで大丈夫なのかな」
そんな小さな不安を感じて、予防歯科に関心を持つ方が増えています。
| 予防歯科とは…虫歯や歯周病になってから治すのではなく、そもそも病気を起こさない状態を保つことを目的とした歯科医療です。 |
歯や歯ぐきの状態を定期的に確認し、リスクが小さいうちにケアを行うことで、将来的な大きな治療を防ぐ考え方です。
厚生労働省も「生涯にわたって自分の歯で食べること」を大切な健康課題として掲げており、近年は“治す歯科”から“守る歯科”へと、考え方が広がってきています。
予防歯科は、見た目を整えるためだけのものではありません。
噛む・話す・食べるといった、毎日の当たり前を守るための医療。
その第一歩として、今あらためて注目されています。
予防歯科と一般歯科の違い
予防歯科と一般歯科の違いは、とてもシンプルです。
それは、「通う目的」と「通うタイミング」。
一般歯科は、
虫歯や歯周病など、すでに起きている問題を治すのが中心。
一方、予防歯科は、
痛みや症状が出る前に歯科医院を訪れ、
歯のクリーニングやチェック、日々のケアを確認することです。
多くの方が経験しているように、
「毎日ちゃんと磨いているつもり」でも、磨き残しや歯石は、少しずつ溜まっていきます。
自分では気づきにくい小さなリスクをプロの目で確認してもらえるので、これから先を守るための時間だと考えると、少し通いやすく感じられるかもしれませんね。
なぜ「痛くなってから」では遅いのか
虫歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。
「痛くなった」と感じたときには、すでに歯を削る必要があったり、
歯ぐきのダメージが進んでいることも少なくありません。
日本歯周病学会などが紹介するデータでは、歯周病は成人の多くが抱える慢性的な病気とされ、実は若い世代でも発症・進行する可能性があることが指摘されています。
しかも歯周病は、一度失った骨や歯ぐきが元に戻りにくい病気。
だからこそ、「今は困っていないから大丈夫」と思える時期こそがいちばん予防に向いているタイミングなのです。
痛くなってから対処するよりも何も起きていない状態を維持するほうが、
身体への負担も、将来的な治療費も、ずっと小さく抑えられます。
予防歯科が大切な理由【予防歯科のメリット】

「今のところ痛みはないし、特に困っていない」
そう感じている方にとって、予防歯科は少し先の話に感じてしまうかもしれませんね。
仕事に、美容に、プライベートに。
やることが多い20〜30代の女性にとって、歯のケアはどうしても後回しになりがちですよね。
けれど、予防歯科の本当の価値は、“今”よりも“これから”にあります。
ここでは、予防歯科を続けることで得られる代表的なメリットを順番に見ていきましょう。
虫歯・歯周病を未然に防ぐ
「毎日ちゃんと歯みがきしているのに検診で“磨き残しがありますね”と言われる…」
こんな経験、ありませんか?
実はそれはとても自然なこと。
歯と歯のすき間、歯ぐきの境目、歯並びが重なっている部分など…
どんなに丁寧に磨いても、セルフケアだけでは届かない場所がどうしてもあります。
虫歯も歯周病も原因となるのは、歯の汚れ(プラーク)や歯石、そして磨き残し。
予防歯科では、そうした部分をプロのクリーニングできれいに整えて虫歯や歯周病の“芽”を早めに取り除いていきます。
| 悪くなってから治すのではなく、悪くならない状態を保つ。それだけで、虫歯や歯周病の発症リスクを下げられるとされています。 |
将来的に歯を失うリスクを下げる
歯を失う原因として多いのは、実は虫歯よりも歯周病です。
歯周病は静かに進行し、気づいたときには歯を支える骨が弱っていることも…。
腫れや痛みがほとんどないまま進むため、
「問題ないと思っていたら、実は進んでいた」というケースも少なくありません。
| 定期的な予防ケアを続けることで、歯ぐきの状態や歯周ポケットの変化に早く気づけるため、歯を失うリスクを長期的に抑えられる可能性が高まります。 |
将来、「もっと早くケアしておけばよかった」と後悔しないためにも、
今からできることを積み重ねていくことが大切なんですね。
結果的に医療費と治療負担を抑えられる可能性も
予防歯科は一見すると
「通院の手間が増える」「費用がかかりそう」
と感じるかもしれません。
しかし長い目で見ると、大きな治療を避けられる可能性が高まるというメリットがあります。
虫歯が進行して神経の治療が必要になったり、歯周病が悪化して外科的な処置が必要になると、時間も費用も、身体への負担も大きくなります。
| 予防歯科は、小さなケアを積み重ねることで将来的な負担を軽くしていく考え方。 |
「今の自分に余裕を持たせるため」
そして、10年後の自分を助けるための選択とも言えるでしょう。
このあとの章では、
「予防歯科では具体的に何をするの?」
「クリーニングって痛い?」
といった疑問にお答えしていきます。
予防歯科では何をするの?

「予防歯科って、結局なにをするの?」
初めて聞く方にとっては、ここが一番イメージしにくい部分かもしれません。
特別なことをする、というよりも、今の歯と歯ぐきを“いい状態のまま保つためのサポート”が中心。
「怒られそう」「ダメ出しされそう」
そんな心配をしなくても大丈夫。
どんなことをするのか一緒に確認していきましょう。
プロによるクリーニング(PMTC)
PMTCとは、歯科衛生士が専用の器具を使って行う、プロによる歯のクリーニングのこと。
毎日しっかり歯みがきをしていても、
・歯と歯のすき間
・歯ぐきのきわ
・歯並びが重なっている部分
などは、どうしても磨き残しが出やすくなります。
PMTCでは、そうしたセルフケアでは届かない汚れをやさしく丁寧に取り除いていきます。
施術後は
「歯がつるっとして気持ちいい」
「口の中がすっきりした」
と感じる方も多く、リフレッシュ感があるのも特徴。
歯をきれいするためだけでなく、虫歯や歯周病を防ぐ土台づくりとして、とても大切なケアなんですね。
歯周病チェックと歯石除去
歯周病は、初期のうちはほとんど自覚症状がありません。
・歯ぐきが少し腫れている
・歯みがきのときに出血することがある
・口臭が気になることがある
こうした変化も、忙しい毎日の中では見過ごしてしまいがち。
予防歯科では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さを確認し、目に見えない小さな変化もチェックします。
また、歯石は一度ついてしまうと、歯みがきでは落とせません。
歯石は細菌のすみかになりやすいため、定期的にプロが除去することが大切です。
「まだ若いから大丈夫」ではなく、今のうちからケアしておくことが将来の安心につながる。
それが歯周病予防の考え方です。
クリーニングの痛みは?よくある不安
ちなみに、クリーニングや歯石除去では、
・歯ぐきが炎症を起こしている部分
・歯石が深く付着している部分
で、チクッとした違和感を覚えることはあります。
ただ、その場合も
「しみやすいです」「ここは少し刺激があります」
と声をかけながら進めてくれることが多いので我慢しながら受けるものではありません。
「痛かったらどうしよう…」と不安なときは、遠慮せずに伝えて大丈夫。
予防歯科は、無理をさせないことが前提のケアです。
正しい歯みがき指導

「歯みがきは毎日している」
これは、ほとんどの方がそうだと思います。
でも実は、歯みがきは自己流になりやすいケアでもあります。
・力が入りすぎている
・当てる角度が少し違う
・磨きやすいところだけ磨いてしまう
こうしたクセは、自分ではなかなか気づけません。
予防歯科での歯みがき指導は、
「ダメ出し」ではなく、今の磨き方をベースに少しだけ整えるアドバイスが中心。
歯並びや歯ぐきの状態に合わせて、
・歯ブラシの選び方
・フロス・歯間ブラシの使い方
を知ることで、毎日のケアがぐっと楽になります。
「頑張らなくても、ちゃんと守れる」
そんな歯みがきを身につけることが、予防歯科の大切な役割なのです。
予防歯科の通院頻度はどれくらい?
結論からいうと、目安はこのくらいです。
| 予防歯科の通院頻度(目安) 基本は3〜6か月に1回 → 汚れや歯石が溜まりきる前にリセット 歯並び・歯周病リスクが高い場合 → 1〜3か月に1回がすすめられることも 矯正中・矯正後の場合 → 装置まわりの汚れチェック+歯ぐき管理のため通常より短い間隔が理想的 |
「みんな同じ頻度」ではなく、お口の状態に合わせて調整するのが予防歯科の考え方です。
矯正治療と予防歯科の深い関係

予防歯科でよく聞くのがこんな話。
「歯並びが悪いと、どんなに丁寧に磨いても限界があります」
歯が重なっている部分や、奥まったすき間はどうしても磨き残しが出やすいゾーン。
プロのケアを受けていても、「汚れが溜まりやすい構造」そのものは変えられません。
ここで、多くの方がふと立ち止まります。
「今の歯並びのまま、これから先ずっとメンテナンスを続けていくのって…大変かも?」
| 歯並びが整うと… ・歯ブラシがすっと届きやすくなる ・汚れが溜まりにくくなる ・予防歯科の効果も長く保ちやすくなる つまり、ケアしやすい状態をつくること自体が、立派な予防なんですね。 |
そのため最近は「見た目をきれいにするため」だけでなく、「将来、歯を守るための矯正」として治療を考える女性も増えています。
院長が考える「これからの予防歯科」
| 予防歯科について考えるうえで、私たちが大切にしているのは「今ある歯を、できるだけ長く守ること」 |
K Braces 矯正歯科 原宿駅前 院長もその想いを、日々の診療だけでなく学会や医療の現場から強く感じてきました。

先日参加した第37回日本舌側矯正歯科学会では、第4回アジア舌側矯正歯科学術大会との合同開催ということもあり、アジア各国から多くの著名な先生方が集まり、矯正治療の未来について活発な議論が行われました。
印象的だったのは、アンチエイジングや予防医療の視点から、矯正治療の重要性が語られていたこと。
会期2日目には、「ホリエモン」こと堀江貴文さんが登壇され、
舌側矯正の専門医たちと「これからの医療」について対談される場面もありました。

堀江さんご自身も、予防医療の大切さを広める活動をされていて、
その中で「歯科の役割は欠かせない」と語られていたことが、院長の心に強く残りました。
それは、私たち歯科医療に関わる者が日々感じていることでもあります。

日本では、虫歯の予防はかなり進んできました。
一方で、歯周病の予防は、まだ十分とは言えないのが現状。
虫歯が減ったことで
「痛くないし、歯医者に行かなくても大丈夫」
そう感じている方も多いのかもしれません。
けれど、歯周病は感染によって起こり、初期にはほとんど自覚症状がありません。
そして一度進行すると、歯ぐきや骨は元に戻りにくい病気でもあります。
だからこそ、「自分で正しく磨けていること
そして「自分では届かない部分を、プロが定期的に確認・ケアすること」
この両方が欠かせないと考えています。
歯は、実は自分自身でケアできる、数少ない臓器。
だからこそ、正しい歯磨きの方法を知り、
歯や歯ぐきの状態を定期的にチェックする習慣を持つこと。
それが、これからの予防歯科でいちばん大切なことだと、私たちは考えています。
未来の自分のために、「何も起きていない今」から歯と向き合うこと。
その一歩を、そっと後押しできる存在でありたいと思っています。
予防歯科はこんな方におすすめ
| 予防歯科がおすすめな人は… ①虫歯はほとんどないけれど、歯ぐきの下がりや歯周病が少し気になってきた 痛みがなくても進行するのが歯周病。早めのチェックとケアが安心につながります。 ②矯正後のきれいな歯並びを、できるだけ長くキープしたい せっかく整えた歯並びも、日々のケアと定期的なメンテナンスがあってこそ。予防歯科は“仕上げ”ではなく“継続のための習慣”です。 ③将来も、自分の歯で食事や会話を楽しみたい 今のケアが、10年後・20年後の口元をつくります。「まだ大丈夫な今」から始めることが大切です。 ④痛くなってから歯医者に行くのは、できれば避けたい トラブルが起きる前に通うことで、治療の負担も通院のストレスも抑えやすくなります。 「何かあってから」ではなく、 「何もない今こそ行く場所」へ。 予防歯科は、そんな歯科医院との新しい付き合い方です。 |
まとめ:予防歯科は「未来の自分への投資」

歯は、体の中でも少し特別な存在。
毎日自分でケアできて、意識次第で“守り続けることができる”数少ない臓器だから。
それでも私たちはつい、
「痛くなったら行けばいい」「今は困っていないし」
と後回しにしがちかもしれません。
でも、この記事でお伝えしてきたように、予防歯科は“何かが起きてから”ではなく、何も起きない状態を続けるための習慣です。
将来の大きな治療を防ぐために。
自分の歯で、長く食事や会話を楽しむために。
そして、年齢を重ねても自信をもって笑える口元でいるために。
今日から意識したいポイント
- 痛みがなくても、歯や歯ぐきは少しずつ変化している
- 予防歯科は、治療ではなく“維持するため”の通院
- 正しいセルフケアとプロのチェックは、どちらも欠かせない
- 今の積み重ねが、10年後・20年後の口元をつくる
「もっと早く知っていればよかった」
と思う前に、“今知れたこと”を、これからの選択に活かしていく。
予防歯科は、未来の自分が少しラクになるための自己投資です。
まずは気負わず、「知ること」「確認すること」から始めてみてくださいね。
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