「夜、いびきをかいてしまう」「寝起きが悪い」こんな悩み、あなたも抱えていませんか?
いびきの原因は様々ですが、実は歯並びの悪さやあごの形も大きく関わっていることをご存知でしょうか?特に、あごが小さい人は、舌が気道に落ち込みやすく、いびきをかきやすいと言われています。
そして、いびきは単なる寝相の問題ではなく、「睡眠時無呼吸症候群」という深刻な病気のサインかもしれません。
今回は、いびきと睡眠時無呼吸症候群の関係性、その治療法の一つである「外科的矯正治療」について詳しく解説します。特に、近年注目されている「サージェリーファースト」というアプローチについても深掘りしていきましょう。
いびきでお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで、自分に合った治療法を見つけてくださいね。
いびきと睡眠時無呼吸症候群
「夜、いびきをかいてしまう」「寝起きが悪い」こんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
また、家族やパートナーに「寝ている時にうるさい!」なんて言われたことはありませんか?知らず知らずのうちにいびきをかいてしまっている方もいらっしゃいますよね。
睡眠中に気道が細くなると、空気が通りにくくなり、その振動が「いびき」となって聞こえてきます。
いびきの原因や種類についてくわしくは…コチラの記事をご覧ください 口もと美人になるだけじゃない!歯科矯正で「いびき」も改善できるってホント? |
いびきからはじまる怖い病気、それは睡眠時無呼吸症候群
あなたは、寝ている間に呼吸が何度も止まってしまう経験はありませんか?それが、睡眠時無呼吸症候群です。
先ほど、寝ている時に気道が狭くなることがいびきの原因になるというお話をしましたね。その状態からさらに、気道が完全に閉塞してしまうと呼吸が止まってしまう状態になります。これが繰り返されるのが、睡眠時無呼吸症候群という病気です。
睡眠時無呼吸症候群になると、眠っている時に息を吸おうとしても空気が十分に入ってこなくなり、呼吸が止まってしまうのです!
すると、睡眠中に何度も呼吸が止まるため、体は酸素不足に陥り、十分な休息が取れません。まるで、マラソン中に何度も息継ぎを止められているような苦しい状態です。こんな状態が続くと体が疲れてしまい、様々な病気のリスクが高まってしまいます。
結果として、以下のような健康問題を引き起こしてしまう可能性が…。
・高血圧 血圧が上昇し、心臓に負担がかかります。 ・心疾患 心臓病のリスクが高まります。 ・脳卒中 脳梗塞や脳出血のリスクが高まります。 ・日中の眠気 日中に強い眠気を感じ、仕事や勉強に集中できなくなります。 ・集中力の低下 集中力が低下し、ミスが増えやすくなります。 ・倦怠感 常に疲れた感じがします。 |
例えば、ある男性会社員Aさんは、長年いびきをかいていました。最初は「少しうるさいかな」程度でしたが、最近では奥さんから「いびきの途中で呼吸が止まっていることがある」と指摘されるように…。
次第に、日中の眠気がひどくなり病院で検査を受けたところ睡眠時無呼吸症候群と診断されました。
そして、一般的には男性に多いイメージの睡眠時無呼吸症候群ですが、女性も決して例外ではないのです…!その原因は、ホルモンバランスの変化・肥満・あごが小さい人・下あごが後退しているなどです。
いびきを放置していると、生活の質が大きく低下するばかりか、最悪は命に関わることもあるのです。
いびきを見過ごさないで!睡眠時無呼吸症候群の原因
いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因は様々ですが、共通するのは「気道が狭くなる」こと。
睡眠時無呼吸症候群の原因の例 ・肥満 首周りが太くなると気道が圧迫されやすくなります。 ・アデノイドや扁桃肥大 子供の場合、これらのリンパ組織が大きくなると、気道が狭まりやすくなります。 ・アレルギー 鼻炎など、アレルギーによって鼻が詰まり、口呼吸になることで気道が狭くなることがあります。 ・歯並びの悪さ 歯並びが悪いと、舌の置き場が狭くなり、舌が気道に落ち込みやすくなります。 ・あごの骨が小さい あごが小さいと、舌が気道に落ち込みやすくなります。 |
一般的に肥満だけが原因と思われがちな睡眠時無呼吸症候群。ですが、上記のように歯並びの悪さやあごの形など、歯科的な問題も原因となることがあります。
いびきの治療方法
いびきを治すには、いくつかの治療法があります。どんな治療法があるのか見ていきましょう。
①CPAP(シーパップ)療法:効果は抜群!でも…
CPAP療法は、睡眠中に鼻にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、いびきや呼吸を止めないための治療法です。
CPAPのメリット ・効果が高い いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善に最も効果的な治療法のひとつです。 ・保険が使えることが多い 医療保険が適用されるケースが多く、経済的な負担が軽減される可能性が。 CPAPのデメリット ・装置が少し面倒 毎日寝る前に装置を装着する必要があります。 ・乾燥しやすいかも 空気を送り込むため、鼻やのどが乾燥しやすくなる場合も。 |
②マウスピース:手軽だけど…
マウスピースは、歯に装着する器具。下あごを少し前に出すことで気道を広げる治療法です。
マウスピースのメリット ・手軽 CPAPに比べると、装置が小さいので持ち運びも簡単。 ・費用が比較的安い CPAPに比べると、費用が安く済むことが多いです。 マウスピースのデメリット ・効果は人による すべての患者さんに効果があるわけではありません。 ・違和感があるかも 口の中に何かが入っている感じがして、慣れるまでに時間がかかる場合も。 |
③外科的治療:根本的な解決を目指す
症状が重度な場合や、他の治療法が効果ない場合は外科的治療を検討されることがあります。
外科的治療のメリット ・根本的な解決 気道の構造的な問題を改善するため、効果が長続きする可能性があります。 外科的治療のデメリット ・リスクがある 出血や感染などのリスクを理解する必要があります。 ・費用が高い 高額になる場合があります。 ・回復に時間がかかる 手術後、ある程度の回復期間が必要です。 |
どの治療法を選ぶ?
治療法を選ぶ際は以下の点を考慮しましょう。
・症状の重症度
軽度であればマウスピース、重度であれば外科手術など、症状の重症度によって適切な治療方法が異なります。
・生活習慣
CPAPは毎日装着する必要があるので、規則正しい生活を送れる人に向いています。
・メリット・デメリット
各治療法のメリット・デメリットをよく理解して検討しましょう。
いびきと矯正歯科:外科的矯正治療
ここからは、いびきの治療のひとつ、外科的矯正治療についてくわしく見ていきましょう。
いびきの原因のひとつに、歯並びの悪さや、あごの小ささが挙げられます。特に、あごが小さい場合、舌が気道に落ち込みやすく、いびきをかきやすくなってしまうのです。
このような、あごの形(顎変形症)の方は注意が必要です! ・下あごが突き出た「下顎前突症」 ・下あごが小さい「小下顎症」 ・上あごが突き出た「上顎前突症」 ・前歯がかみ合わない「開咬症」 ・左右で顔の大きさが異なる「顔面非対称」 |
これらは、外科的矯正治療で改善できる可能性があります。外科的矯正治療は、あごの骨を手術で切り、理想的な位置に移動させる治療法。この治療法は、歯並びだけではなく、咬み合わせが改善します。さらに顔の輪郭も整えられ、美容的な効果も期待できます。
「顎変形症」のような、あごが小さいことで呼吸が難しかったり、顎関節(がくかんせつ)の痛みに悩まされている方も症状が改善されるケースがあります。
つまり、外科的矯正治療は、歯並びや咬み合わせといった機能的な問題だけでなく、顔の見た目や呼吸といった生活の質も改善できる可能性を秘めた治療法なのです。
外科的矯正治療の流れとメリット・デメリットは以下の通り。
外科的矯正治療の流れ ①矯正治療(術前矯正治療) 手術前に歯並びをある程度整える ②顎矯正手術(外科手術) あごの骨の位置を理想的な位置に移動させて顔のバランスを整える ③矯正治療(術後矯正治療) 手術で変化したあごの骨に合わせて歯の位置を微調整し、最終的な嚙み合わせを完成させる |
外科的矯正治療のメリット ・歯並びが整う ・小顔効果が期待でき、美容的な効果も期待できる ・いびきが改善して睡眠の質が向上・慎重に治療計画を立てられる 外科的矯正治療のデメリット ・治療期間が長い ・術前矯正期間中に見た目が変化するため心理的な負担が大きい ・手術前と術後で別の歯科医院を受診が必要な場合も |
いびきの外科的治療の種類
いびきの原因になる部位によって様々な手術方法があります。
・口蓋扁桃切除術
子供によく見られる扁桃肥大によるいびきに有効です。
・下顎前進術
あごが後退している場合に行われ、気道を広げます。
・上顎骨裂開前進術
上あごの骨を切断し、前に移動させる手術です。
・鼻中隔矯正術
鼻の中隔が曲がっている場合に行われます。
・軟口蓋切除術
軟口蓋を切除することで、気道を広げます。
外科矯正治療は、メリットがたくさんある反面、リスクも伴います。
出血、感染、神経損傷などのリスクや、手術後に腫れや痛みがあり、日常生活に支障が出る場合も。
また、費用も高額になる場合があるので、手術を受ける前にメリットとデメリットをしっかりと医師と相談し、理解しましょう。
サージェリーファーストとは?
さて、近年注目されているのが、「サージェリーファースト」という治療法。
従来の外科的矯正治療は、歯並びを整えてから手術をするのが一般的でしたが、サージェリーファーストでは、手術を先に行います。
「歯並びやいびきを根本的に解決したいけれど、期間が長いのはちょっと…」
…と思っている方のお悩みは、このサージェリーファーストが解決するかもしれません。
サージェリーファーストの流れ ①精密検査・手術計画 口の中の状態を詳細に調べ、3Dシミュレーションで手術後の状態を確認 ②外科手術 あごの骨の位置を理想的な位置に移動させて顔のバランスを整える ③矯正治療(術後矯正治療) 手術後、歯にブラケットやアライナーを装着し、歯の位置を調節※術前矯正に比べて期間が短く、数カ月で治療が終了する場合が多い |
サージェリーファーストのメリット ・治療期間が短い ・見た目の変化が早い ・いびきが改善して睡眠の質が向上 ・歯並びだけでなく顔全体のバランスが整う サージェリーファーストのデメリット ・手術のリスクが伴う ・保険適用外のため費用が高額に |
サージェリーファーストはこんな人におすすめ
サージェリーファーストはこんな人におすすめの治療方法です。
・いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩んでいる方
・歯並びだけでなく、顔の輪郭も改善したい方
・できるだけ早く、短期間で治療を終わらせたい方
・出っ歯や受け口など、あごの骨格的な問題がある方
サージェリーファーストは、歯並びだけではなく顔全体のバランスを整えて、自信と笑顔を取り戻すことができる治療法です。
治療を受ける前に必ず確認すること
ただし、サージェリーファーストを受ける前に必ず以下のことを確認しましょう。
・専門医の診断 専門医に診てもらい、自分の状態を正確に把握することが大切です。 ・治療内容の説明 手術の内容・リスク・メリットデメリットについて医師から十分な説明を受けましょう。 ・費用の確認 サージェリーファーストは保険適用外です。高額な費用がかかることがあります。 |
また、歯並びが少し悪い程度であれば、通常の矯正治療で十分な場合もあるので、治療を受ける前には必ず専門医に相談して自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。
まとめ
この記事では、いびきと睡眠時無呼吸症候群の関係性、そしてその治療法の一つである外科的治療について深掘りしました。
いびきの原因は様々ですが、歯並びの悪さやあごの形も大きく関わっていることがあります。外科矯正治療は、歯並びを整えるだけでなく、あごの骨の位置を調整することで、気道を確保し、いびきを根本から改善できる治療法です。
そして、最近ではサージェリーファーストと呼ばれる治療法が登場しました。従来の矯正治療よりも短期間で治療を終えることができ、より早く効果を実感できます。
「いびきを治したいけれど、時間がかかるのはちょっと…」
「歯並びも気になるし、顔の印象も変えたい」
そんな風に思っているあなた。もしかしたら外科矯正治療はあなたの願いを叶えるための第一歩になるかもしれません。
いびきでお悩みの方は、お気軽に歯科矯正専門医にご相談ください。あなたの症状に合った治療法を見つけることができるでしょう。
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