受け口(反対咬合)で悩んでる?嚙み合わせを矯正する治療法
2022.03.08
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
- 日本成人矯正歯科学会 認定医
- アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
- デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
- アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
【目次】
受け口とは
主な症状
主な原因
原因1:前歯歯軸
原因2:癖
原因3:遺伝
受け口を治療せずに放置するリスク
・症状がより顕著になる
・発音障害が出る
・咀嚼機能が低下する
・消化器官の負担が大きくなる
・顎関節症を発症しやすい
受け口の治療方法とは
・矯正する
まとめ
受け口は、歯科では「反対咬合」「下顎前突」という専門用語で呼ばれています。受け口は矯正など、早めの治療が大切な症状の一つです。受け口を放置すると、症状がより目立ってしまったり発音障害になったりなどのリスクがあるので注意が必要です。
本記事では、受け口に悩む方のために、受け口の症状や原因を詳しく解説します。矯正を含めた受け口の治療方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
受け口は下顎前突症といわれる、下顎の骨が異常に発達してしまった際に起きやすい症状です。単に見た目が気になる審美障害ではない点に、注意しなければいけません。
歯の噛み合わせが悪くなることで咀嚼機能が低下し、食べ物を噛み切るなどの動作が困難になります。また、噛み合わせが悪いことにより、歯や顎に本来食べ物を噛むときに必要のない無理な力が加わるため、顎に負担が生じる場合が多いです。
受け口になることで、話しにくい(発音障害)の症状が見られるケースもめずらしくありません。特にサ行やタ行が発音しにくい場合が多く、滑舌が悪くなってしまいます。
咀嚼障害や発音障害の他にも、受け口は歯磨きが難しいため、虫歯や歯周病になりやすいです。また受け口により、上の前歯を下の前歯が押し上げてしまいやすく、歯に限らず顎など、全体的に過度な力がかかります。過度な力がかかり続けると、骨や歯が溶けてしまうリスクがあるため注意が必要です。
受け口は、癖や遺伝などが原因となっている場合が多いです。下記で受け口の主な原因を3つ解説します。
受け口の原因の一つに前歯歯軸(ぜんしんしじく)の傾斜があります。子どもの歯は垂直に近い角度で生えており、永久歯は外側(唇側)への傾斜が見られます。
成長していく段階で歯が抜け変わりますが、永久歯が生えてくる段階で歯軸が不正となり、下顎の前歯がより外側へ大きく傾いてしまった場合、下顎歯列全体が前へ前へと大きくなろうとする状態を促進してしまうことが、受け口の原因です。
子どものときからの無意識な癖が原因で受け口になる場合があります。小さいお子さんは無意識に顎を前に突き出すことが多く、癖になりやすいので注意しましょう。
上記に加え、口呼吸をしている場合も注意しましょう。口呼吸は舌の位置が安定せず、無意識に下の前歯を舌で押し出している場合があります。無意識な癖が積み重なり受け口になっていくリスクが高まります。
目や鼻などと同じで、顔のかたち(骨格)は遺伝します。特に、お母さんやお父さんの下の顎が小さかったり大きかったりする場合は、受け口のリスクを否定できません。フェイスラインは遺伝の要素が強く、遺伝により受け口になる場合があります。
受け口は早期の治療が大切ですが、受け口の治療をせず放置することで、発音障害など、さまざまなリスクがあります。下記で、受け口のリスクをいくつか解説します。
特に思春期になると体の成長とともに下顎の骨の成長が急激に大きくなるため、早めに受け口を治療することが大切です。しかしながら骨の成長を完全にコントロールすることは難しく、大人になってから受け口の治療をする場合も多いです。症状が重度の場合、顎を削るなど、外科的な矯正が必要となる可能性が高いです。
子どもが受け口になっている場合は、早めの治療をおすすめします。
歯の噛み合わせが悪いことで、発音する際に空気をうまく抜くことができず舌足らずな喋り方になってしまいます。
受け口の場合、前歯と舌の先が触れるサ行やタ行の発音に影響が出ることが多いです。
歯の噛み合わせが悪いと、食べ物を噛む際にうまく噛み切ることができないなどの影響があります。咀嚼機能が低下することで、食べ物を噛むときに無理な力が入るので、顎に負荷がかかってしまい、顎関節症の発症などの原因になるので注意しましょう。
受け口は咀嚼が不十分になりがちなので、食べ物を噛み砕かず飲み込んでしまうと、消化期間に大きな負担をかけてしまい、消化不良を起こしやすくなります。
下顎全体が固定されることにより、食事や会話の際に顎関節と呼ばれる顎の関節に大きな負担がかかります。顎関節の負担を放置してしまうと、顎関節症になるリスクが高まるため、早期の治療が大切です。
また、顎関節症を放置し続けると顎の可動域が狭まり口を開けることが困難となる場合もあるので注意しましょう。
受け口の症状によっては、歯を抜かず、歯を削ってスペースを作って矯正治療をする方法もあります。しかし受け口の原因が下顎が出ていることである場合は、矯正治療だけでは改善が難しいです。そのため顎の骨の一部を削ってスペースを作り、歯を後ろへ移動させる外科手術が必要です。
また6〜10歳の幼少期の場合は、マウスピース矯正が行われることもあります。
また顎の外科手術を伴った矯正治療を要する場合は、手術費、入院費用、矯正治療が必要なため150万〜250万円ほどの費用がかかります。
受け口を治療せず放置していると、咀嚼機能の低下や発音障害、顎関節症などさまざまなトラブルにつながるリスクが高まります。受け口は、遺伝の他にも、子どもの頃に下顎を突き出す癖や、歯の生え代わりの時の歯軸に不正があり、下の前歯が前に押し出されることが原因です。
下顎前突は矯正治療を行う以外に基本的に改善する方法がありません。矯正治療をすることで綺麗に受け口を治療することができるので受け口に悩んでいる方は矯正治療をおすすめします。
kawaii矯正では「心の底から笑っていただく」ために、受け口を含めた口元のサポートを行っています。無料カウンセリングも行っておりますので、ホームページまたはお電話でお気軽にお問い合わせください。
kawaii矯正で治療をして、笑顔あふれる毎日を目指しましょう。
受け口とは
主な症状
主な原因
原因1:前歯歯軸
原因2:癖
原因3:遺伝
受け口を治療せずに放置するリスク
・症状がより顕著になる
・発音障害が出る
・咀嚼機能が低下する
・消化器官の負担が大きくなる
・顎関節症を発症しやすい
受け口の治療方法とは
・矯正する
まとめ
受け口は、歯科では「反対咬合」「下顎前突」という専門用語で呼ばれています。受け口は矯正など、早めの治療が大切な症状の一つです。受け口を放置すると、症状がより目立ってしまったり発音障害になったりなどのリスクがあるので注意が必要です。
本記事では、受け口に悩む方のために、受け口の症状や原因を詳しく解説します。矯正を含めた受け口の治療方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
受け口とは
本来前歯は、上の歯が下の歯よりも外側になって噛み合わさっています。しかし受け口とは、上の歯より下の歯が外側に出ていて、本来の噛み合わせの反対になっている状態です。受け口は下顎前突症といわれる、下顎の骨が異常に発達してしまった際に起きやすい症状です。単に見た目が気になる審美障害ではない点に、注意しなければいけません。
主な症状
受け口の主な症状としては、咀嚼障害、嚥下障害、虫歯や歯周病のリスク、話しにくいなどの症状が挙げられます。歯の噛み合わせが悪くなることで咀嚼機能が低下し、食べ物を噛み切るなどの動作が困難になります。また、噛み合わせが悪いことにより、歯や顎に本来食べ物を噛むときに必要のない無理な力が加わるため、顎に負担が生じる場合が多いです。
受け口になることで、話しにくい(発音障害)の症状が見られるケースもめずらしくありません。特にサ行やタ行が発音しにくい場合が多く、滑舌が悪くなってしまいます。
咀嚼障害や発音障害の他にも、受け口は歯磨きが難しいため、虫歯や歯周病になりやすいです。また受け口により、上の前歯を下の前歯が押し上げてしまいやすく、歯に限らず顎など、全体的に過度な力がかかります。過度な力がかかり続けると、骨や歯が溶けてしまうリスクがあるため注意が必要です。
主な原因
受け口は、癖や遺伝などが原因となっている場合が多いです。下記で受け口の主な原因を3つ解説します。
原因1:前歯歯軸
受け口の原因の一つに前歯歯軸(ぜんしんしじく)の傾斜があります。子どもの歯は垂直に近い角度で生えており、永久歯は外側(唇側)への傾斜が見られます。
成長していく段階で歯が抜け変わりますが、永久歯が生えてくる段階で歯軸が不正となり、下顎の前歯がより外側へ大きく傾いてしまった場合、下顎歯列全体が前へ前へと大きくなろうとする状態を促進してしまうことが、受け口の原因です。
原因2:癖
子どものときからの無意識な癖が原因で受け口になる場合があります。小さいお子さんは無意識に顎を前に突き出すことが多く、癖になりやすいので注意しましょう。
上記に加え、口呼吸をしている場合も注意しましょう。口呼吸は舌の位置が安定せず、無意識に下の前歯を舌で押し出している場合があります。無意識な癖が積み重なり受け口になっていくリスクが高まります。
原因3:遺伝
目や鼻などと同じで、顔のかたち(骨格)は遺伝します。特に、お母さんやお父さんの下の顎が小さかったり大きかったりする場合は、受け口のリスクを否定できません。フェイスラインは遺伝の要素が強く、遺伝により受け口になる場合があります。
受け口を治療せずに放置するリスク
受け口は早期の治療が大切ですが、受け口の治療をせず放置することで、発音障害など、さまざまなリスクがあります。下記で、受け口のリスクをいくつか解説します。
●症状がより顕著になる
成長していくに連れて、受け口の症状はより顕著になります。特に思春期になると体の成長とともに下顎の骨の成長が急激に大きくなるため、早めに受け口を治療することが大切です。しかしながら骨の成長を完全にコントロールすることは難しく、大人になってから受け口の治療をする場合も多いです。症状が重度の場合、顎を削るなど、外科的な矯正が必要となる可能性が高いです。
子どもが受け口になっている場合は、早めの治療をおすすめします。
●発音障害が出る
受け口を放置すると、発音障害が生じる場合があります。歯の噛み合わせが悪いことで、発音する際に空気をうまく抜くことができず舌足らずな喋り方になってしまいます。
受け口の場合、前歯と舌の先が触れるサ行やタ行の発音に影響が出ることが多いです。
●咀嚼機能が低下する
受け口の治療を放置すると、咀嚼機能が低下します。歯の噛み合わせが悪いと、食べ物を噛む際にうまく噛み切ることができないなどの影響があります。咀嚼機能が低下することで、食べ物を噛むときに無理な力が入るので、顎に負荷がかかってしまい、顎関節症の発症などの原因になるので注意しましょう。
●消化器官の負担が大きくなる
受け口により咀嚼機能が低下すると前述しましたが、顎周りの負担だけではなく、消化器官の負担も大きくなります。受け口は咀嚼が不十分になりがちなので、食べ物を噛み砕かず飲み込んでしまうと、消化期間に大きな負担をかけてしまい、消化不良を起こしやすくなります。
●顎関節症を発症しやすい
受け口を放置すると、顎の関節に負担がかかります。歯の噛み合わせがきれいだと下顎を自由に動かせますが、受け口は下顎全体が固定され自由に動かすことができません。下顎全体が固定されることにより、食事や会話の際に顎関節と呼ばれる顎の関節に大きな負担がかかります。顎関節の負担を放置してしまうと、顎関節症になるリスクが高まるため、早期の治療が大切です。
また、顎関節症を放置し続けると顎の可動域が狭まり口を開けることが困難となる場合もあるので注意しましょう。
受け口の治療方法とは
●矯正する
一般的に受け口は下顎を内側に収める必要があるので、前歯の奥にある小臼歯(しょうきゅうし)と呼ばれる歯を抜いてスペースを作り、矯正治療をして前歯を後ろへ移動させます。受け口の症状によっては、歯を抜かず、歯を削ってスペースを作って矯正治療をする方法もあります。しかし受け口の原因が下顎が出ていることである場合は、矯正治療だけでは改善が難しいです。そのため顎の骨の一部を削ってスペースを作り、歯を後ろへ移動させる外科手術が必要です。
また6〜10歳の幼少期の場合は、マウスピース矯正が行われることもあります。
治療費の目安
矯正治療は健康保険が使えず自由診療となります。治療費の目安は70万〜100万円ほどです。また顎の外科手術を伴った矯正治療を要する場合は、手術費、入院費用、矯正治療が必要なため150万〜250万円ほどの費用がかかります。
まとめ
受け口は、下顎が前に突き出している状態です。受け口を治療せず放置していると、咀嚼機能の低下や発音障害、顎関節症などさまざまなトラブルにつながるリスクが高まります。受け口は、遺伝の他にも、子どもの頃に下顎を突き出す癖や、歯の生え代わりの時の歯軸に不正があり、下の前歯が前に押し出されることが原因です。
下顎前突は矯正治療を行う以外に基本的に改善する方法がありません。矯正治療をすることで綺麗に受け口を治療することができるので受け口に悩んでいる方は矯正治療をおすすめします。
kawaii矯正では「心の底から笑っていただく」ために、受け口を含めた口元のサポートを行っています。無料カウンセリングも行っておりますので、ホームページまたはお電話でお気軽にお問い合わせください。
kawaii矯正で治療をして、笑顔あふれる毎日を目指しましょう。