【部分矯正で治療可能なケースとは?】費用相場についても詳しく解説
2022.07.25
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
- 日本成人矯正歯科学会 認定医
- アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
- デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
- アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
【目次】
そもそも部分矯正とは?
・部分矯正の特徴
・部分矯正のデメリット
・部分矯正のデメリット
部分矯正が可能な範囲
部分矯正の方法を2つ解説
まとめ
部分矯正は、歯全体ではなく一部分のみを矯正する治療方法です。全体矯正と比べて費用や治療期間を抑えられます。しかし「部分矯正は失敗しやすい」「部分矯正はできない例がある」といった話を聞いたことはありませんか?
歯科矯正を検討している方の中には、自分の症状が部分矯正で治療できるかどうかが気になる方は少なくありません。本記事では、部分矯正の概要や、治療可能なケース、気になる費用の相場・治療にかかる期間などを解説します。疑問を解消したい方はぜひご一読ください。
そもそも部分矯正とは?
部分矯正とは、名前のとおり一部の歯のみを矯正する治療方法を指します。通常の矯正では歯全体に矯正装置を装着しますが、部分矯正は上の前歯だけ、下の前歯だけなど、一部の歯のみに矯正を施します。部分矯正は通常の矯正よりも費用が安くなる傾向があります。治療期間も短いことから「プチ矯正」とも呼ばれます。
部分矯正は、歯科医師が診察を行い部分矯正が可能と判断した場合に受けることが可能です。例えば、前歯だけを部分矯正したいと思っても、他の症状や歯列全体との兼ね合いで、治療は困難と診断されるケースが多いです。治療ができるケースについては後述します。
■部分矯正の特徴
部分矯正には検討すべきいくつかの特徴があります。1つ目は、気になる部分だけ治療ができることです。歯全体ではなく矯正を行いたい部分のみを矯正しますが、かなり妥協した治療計画になってしまうことが多いので、十分に検討したうえで進める必要があります。また、先述のとおり、部分矯正で治療ができない場合が多いので、まず検査を受けて歯科医師の診断を仰ぐ必要があります。
2つ目は治療期間が全体矯正と比べて短いことです。しかしながら、部分矯正でも全体矯正とあまり変わらない治療期間になることも多く、しっかりと理解した上で治療を開始する必要があります。
3つ目は費用を抑えられることです。矯正装置の装着範囲が狭く、治療期間が短く済むため、治療にかかる費用が全体矯正より抑えられるケースが多いです。
▼他の矯正方法と比べて費用や治療期間がどう異なるのか、以下の表にまとめました。実際には症状や重度によってクリニックごとに設定が異なるため、あくまで目安としてご参照ください。
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65万円〜100万円程度 | 2〜3年程度 |
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75万円〜110万円程度 | 2〜3年程度 |
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25〜50万円程度 | 数カ月〜1年半程度 |
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25〜50万円程度 | 数カ月〜1年半程度 |
■部分矯正のデメリット
部分矯正には多くのデメリットもあります。次に、代表的なデメリットを3つ紹介します。部分矯正のデメリットの1つは、治療できないケースがあることです。例えば、歯並びより骨格そのものに異常がある、極端に歯並びが悪いなどのケースには対応できません。一見すると症状が軽く、部分矯正が可能と思われる場合でも、検査の結果、部分矯正では治療できないと判断される場合が多いことは抑えておきましょう。
また部分矯正は歯並び全体を改善する矯正ではないため、矯正を行わなかった部分は改善されません。歯並び全体をきれいにしたい場合など、部分矯正が適用にならない症状も多いです。トラブルを避けるためにも、事前にカウンセリングをしっかり行い、担当医と認識を合わせることが重要です。
歯の状態によっては、歯を削らなければならない場合があります。全体矯正なら歯全体を動かしてスペースを空けることができますが、部分矯正は限られたスペースのなかで歯を動かさなければなりません。そのため歯を移動させるスペースをとるために、一部の歯を削らなければならない場合もあります。「歯を削るのは心配」という人も多いかと思いますので、しっかりと担当医と相談したうえで部分矯正を行うかどうか判断していただければと思います。