kawaii矯正®のコラム

バッカルコリドー改善で美しい笑顔を獲得

2020.01.10
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
  • アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
  • デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
  • アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
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【目次】

バッカルコリドーとは

アメリカなどではバッカルコリドーを治すために矯正治療を受ける方も

バッカルコリドー改善矯正術

抜歯を必要とする場合

バッカルコリドー改善例

抜歯をしない場合はマウスピースで十分効果が出ることも

参考文献(サイト)



みなさまこんにちは!K Braces矯正歯科原宿駅前 院長の小林聡美です。
今回は「矯正治療で改善シリーズの第4弾」、バッカルコリドーの改善が美しい笑顔の獲得に繋がることをお話いたします。

 

バッカルコリドーとは

▼こちらは、バッカルコリドーが目立ってしまっている患者さまの笑顔の写真です。

バッカルコリドーとは前から見たときの歯列の幅が狭いために、スマイルをした時に口角部分に現れる黒い影のことを指します。 この影の部分が少ないほうが人は美しいと感じるといわれており、いくつかの学術的な研究でも証明されています。
 

アメリカなどではバッカルコリドーを治すために矯正治療を受ける方も

アメリカやオーストラリアでは、このバッカルコリドーを治すためだけに矯正治療を受ける方も多いです。 モデルや俳優さんなどの職業の方ばかりかと思いきや、一般の方もたくさんいらっしゃいます。
お国柄でしょうか、美意識の高さを感じさせますが、それだけこの「バッカルコリドー」が見た目に影響を与えているのだと思います。
 

バッカルコリドー改善矯正術

前述したように、バッカルコリドーが目立つ原因は前から見たときの歯列の幅が狭いことです。このような歯列は狭窄歯列弓と呼ばれています。
バッカルコリドーを目立たないようにするには歯列弓の幅を広げながら(歯列弓の側方拡大といいます)歯を並べる必要があります。
 

抜歯を必要とする場合

バッカルコリドーの改善は、他の矯正治療が主目的の方(歯の凸凹など)がほとんどです。 歯列弓の幅を広げれば歯と歯の間の余裕が生まれますので、歯列の乱れが小さい場合は抜歯を必要としない場合もありますが、大きな凸凹の場合は抜歯を必要とするケースも少なくありません。

 

バッカルコリドー改善例

今回ご紹介する患者さまは、最初は歯並びのご相談で来られました。
無料カウンセリングの際にお口の中を調べたところ狭窄歯列弓であり、その結果歯並びの乱れが生じておりました。 この狭窄歯列弓は、上で述べたようにバッカルコリドーを目立たせる大きな原因になってしまいます。

 

最初は患者さまはご存知ないので、丁寧にご説明いたします。
ほとんどの患者さまはバッカルコリドーの知識などありませんので、一から丁寧にご説明をすることが必要です。 今回ご紹介の例でも
バッカルコリドーが目立ってしまっていること
そもそもバッカルコリドーとは何か
改善するにはどのような治療が必要でどのぐらいの期間がかかるか
改善するとどのような結果を得られるか

など詳しくご説明をいたしました。
その結果「矯正治療の中でバッカルコリドーの改善もしたい」とのご要望を頂き、治療を開始致しました。
 
症例(1)
▼左が治療前、右か治療後の横顔の写真です。
口角部の影が小さくなり、より自然で美しい笑顔になっていることがお分かりいただけると思います。 

症例(2)
▼左が治療前、右か治療後の横顔の写真です。
この患者様の場合も、歯並びを改善しながら歯列弓の拡大を行ったことで口角部の影が小さくなり、美しい笑顔になっていることがお分かりいただけると思います。

抜歯を伴う矯正治療でした
こちらの患者さまの場合は歯列弓の拡大だけでは歯の凸凹が治りませんでしたので、抜歯を行いました。
 

抜歯をしない場合はマウスピースで十分効果が出ることも

ご紹介した症例の治療法は以下となりました。

治療法:(1)非抜歯矯正(2)抜歯矯正/どちらも裏側の矯正装置による治療
リスク:治療中の虫歯の可能性、上下前歯部の歯根吸収、治療中の矯正装置による口内炎、治療後の抜歯部位の後戻り、治療後の凸凹の後戻り

非抜歯で歯列弓の側方拡大のみの場合は、マウスピースでの治療も十分効果的です。

◎効果的:ワイヤー矯正(抜歯・非抜歯どちらでも)
◎効果的:マウスピース矯正(非抜歯の場合のみ)


 
今回のバッカルコリドーのように、なかなかまだ日本では一般的に知られていないことがあります。

そういうことをカウンセリング時に患者さまに丁寧にご説明をし、十分にご理解を頂いた上で、患者さまで必要/不要の判断をして頂くことの大切さと難しさを毎回痛感しています。

 

当院では、矯正歯科医は患者さまのご要望通りに治療を行うだけではなく、患者さまの状態を様々な視点から捉え、治療のご提案をしていくことが重要であると考え、無料カウンセリング時にお話させて頂いております。

 

参考文献(サイト)

バッカルコリドーの審美評価に関する論文
https://academic.oup.com/ejo/article/29/5/530/426792

矯正歯科医と一般の人は、どちらものグループでも小さなバッカルコリドーの笑顔のほうが、大きなバッカルコリドーの笑顔よりもかなり魅力的(P <0.05)であると評価しています。

また、評価者の年齢と性別は、この評価に大きな影響を与えませんでした。

 

側方拡大装置の一例
https://www.shien.co.jp/book/sample/s3/9048.pdf

 

 
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
 


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