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症例:重度の開咬と前歯の突出(出っ歯)の矯正治療例

2019.04.11
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
  • アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
  • デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
  • アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
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みなさま、こんにちは。K Braces矯正歯科原宿駅前 院長の小林聡美です。
今回は、私が治療を行った中でも特に難易度の高い、重度の開咬の治療例をご覧いただきます。

重症度の高い症例はこちらも合わせてご覧ください。
 
※こちらの記事は今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。
 

前歯で食べ物を噛み切ることができず、ご苦労されてきました

この患者様は重度の開咬の治療を希望され来院されました。
▼正面の顔写真でもその状態が確認できます。
この患者様、決して口を開けているわけではありません。 奥歯で咬んでいるのにもかかわらず、前歯が開いてしまっています。 前歯で何も噛み切ることができず、いままで長く苦労してきたとお話されていました。

▼口腔内の写真を見るとその様子がよく分かります。

前歯が10mmほど開いており、まったく咬み合っていません。

▼次に横から見てみます。

上下の前歯が前方へ傾き、重度の出っ歯(前方突出)の状態も認められました。
 

外科手術を行わず、大規模な歯の移動をする

本来は、ここまで重度の場合は外科手術が第一選択となりますが、ご本人の強い希望で、矯正のみで治療を行うことになりました。

患者様へのご説明、治療プランの決定

無料カウンセリングから診断を経て、患者様と幾度もお話をし、患者様のご希望を伺い、最終的に決まったプランがこちらです。 このご説明内容はとても重要な情報ですのでいつも掲載しています。お読みの方はぜひチェックしておいてください。
診断 口唇閉鎖不全、上下顎前歯の唇側傾斜、大きなover jet、重度の開咬
治療法 上下顎左右第一小臼歯の抜歯、顎間ゴムによる被蓋の改善、表側(ラビアル)矯正装置による治療
治療期間 1年5ヶ月(通院回数17回)
治療費 表側全体矯正 ¥990,000-
抜歯4本 ¥44,000
精密検査 ¥55,000-
※すべて税込表記です
リスク 治療中の虫歯の可能性、上顎前歯の歯根吸収
副作用 治療中の矯正装置による口内炎、治療後の抜歯空隙、開咬の後戻り

表側矯正、左右の抜歯と顎間ゴムによる治療を選択

上顎左右の第一小臼歯を抜歯し、可能な限り前歯を後ろに下げることで、歯並びと咬み合わせの改善を行うことになりました。 そしてこの患者様の場合は、開咬の治療を行う場合に効果的な顎間ゴム(輪ゴムを上下の歯にかけて歯を動かす処置)を用いて治療を進めました。
※この顎間ゴムは患者様ご自身が日常的に着ける必要があります。こちらの患者様も欠かさず行ってくださったので、とても感謝しています。

 

「前向きに人生を再出発できる」と笑顔で

▼術後のスマイルの写真です。前歯の開咬がかなり改善されています。
重度の開咬も改善し、とてもすっきりとした笑顔を獲得することができました。

治療期間は1年5ヶ月でした。
抜歯とその後の凸凹の改善:3ヶ月
抜歯したスペースの閉鎖:10ヶ月
最終的な咬み合せと配列の調整:2ヶ月

咬み合わせはこのように改善されています。  


しっかりと顎間ゴムを使用していただけたので、上顎の前歯を目標とする位置まで後退させることができ、短い治療期間でとても良い治療結果を得ることができました。

長い期間悩んでいた症状が改善されて、「前向きに人生を再出発できる」ととても喜んでいただくことができました。 こういう患者様の喜びの声を聞き、姿を拝見するたびに、矯正歯科医としてのやりがいと誇りを感じます。

以下の重症度の高い症例もぜひご覧ください。
 

  デジタル矯正システムを基に適切な診断と治療方針で矯正治療を行うことで、非常に重症度の高い症例の場合でも、短い治療期間でとても効果的な治療が行えることをお分かりいただけたと思います。

今後も、皆様の参考になるような術前術後の症例をご紹介をして参ります。  
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
 

 

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