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重度の叢生と過蓋咬合等の症状を併発した難度の高い矯正治療例

2021.08.19
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
  • 日本成人矯正歯科学会 認定医
  • アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
  • デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
  • アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
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【目次】

「歯列の乱れ」は様々な症状を持つことが多いです
 
歯の凸凹の悩みが大きく来院された患者さま
 
患者様へのご説明、治療プランの決定
 
約2年で治療を終えることができました
 
参考文献(サイト)・関連記事




皆さま、こんにちは。
K Braces矯正歯科原宿駅前 院長の小林聡美です。


今回重度の叢生(凸凹歯、ガタガタ歯)と過蓋咬合(deep bite/ディープバイト)等を併発している難易度の高い治療例をご紹介いたします。
※こちらの記事は今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。

 

「歯列の乱れ」は様々な症状を持つことが多いです

歯並びが悪い状態は一般的に不正咬合(ふせいこうごう)と呼ばれますが、多くの場合いろいろな症状を併せ持つことが多いです。
ですので「歯列矯正」は、単純に見た目だけを整えるのではなく、それぞれの症状を改善しながら全体を整えていくことになります。
そしてその症状が多く、それぞれの症状が重いほど治療の難易度が高くなります。
専門的な知識を持った矯正医でないと治療できないことがほとんどです。
 

歯の凸凹の悩みが大きく来院された患者さま

この患者さまは、歯の凸凹と八重歯の改善をご希望され、来院されました。
▼こちらは右側から見た状態です。

上下顎前歯に重度の凸凹(叢生)が認められました。
 

過蓋咬合の症状

▼正面から見てみましょう。

下顎の前歯が見えないぐらい上顎の前歯が深く咬み合っています。

この状態を過蓋咬合(ディープバイト/deep bite)といいます。
過蓋咬合の治療例は他にも紹介しております。併せてお読みください。
 
重度の出っ歯、口ゴボ、過蓋咬合の治療例

上顎の正中離開、過蓋咬合、下顎の軽度の凸凹の治療例

過蓋咬合を顎間ゴムを効果的に使った治療例

出っ歯、口ゴボ、過蓋咬合の矯正治療例(kawaii矯正)
 

咬合平面の傾斜の症状

さらに正面からの写真を見ると、前歯が傾いており、右側が下がった状態になっていますね。
この状態を咬合平面の傾斜(cant/キャント、カント)といいます。
以下で治療例を紹介しておりますのでこちらも併せてお読みください。

咬合平面の傾斜(cant)、ガタガタ歯、八重歯、口ゴボ、開咬の治療例
 

患者様へのご説明、治療プランの決定

無料カウンセリングから診断を経て、患者様には丁寧にご説明をしていき、ご納得を頂けました。
こちらのご説明内容はとても重要な情報ですのでいつも掲載しています。お読みの方はぜひチェックしておいてください。
診断 上下顎重度の叢生、犬歯の低位唇側転位、過蓋咬合、咬合平面のカント
治療法 上顎両側小臼歯の抜歯、上下裏側矯正装置による矯正治療
治療期間 2年6ヶ月(通院回数30回)
治療費 裏側全体矯正 ¥1,210,000-
抜歯2本 ¥22,000
精密検査 ¥55,000-
※すべて税込表記です
リスク 前歯部のブラックトライアングル、歯肉退縮の悪化、装置による口内炎
副作用 治療中の発音への影響、治療後の凸凹の後戻り、歯根吸収
※治療費は2019年6月の金額です。最初にお支払い頂いた金額から追加はありません。
当クリニックは原則として、最初にお支払い頂いた料金以外に費用がかかることはありません。

トータルフィーシステムなので、仮に治療期間が長くなってしまったとしても費用はそのままなので安心して頂けると思います。
 

約2年で治療を終えることができました

重度の叢生、過蓋咬合、咬合平面のカントなどの多様な不正咬合を併せ持った状態でしたが、比較的短期間で治療を終えることができました。

▼こちらが術後の写真です。

歯の傾きや前歯の咬み合わせ、八重歯などが改善しているのがよくわかります。

▼横から見てみましょう。

すっきりと整えることができました。
 

患者さまの笑顔が印象的でした

歯の凸凹、前歯の咬み合わせの状態が改善され、とても綺麗な歯並びになったことを患者さまはとても喜んでくださいました。
ご希望を実現できた今回の結果を大変満足してくださり、私たちも非常に嬉しいです。
 

予想されていたリスクを回避することもできました

術前に予想されていたブラックトライアングルの出現もなく、正確に歯並びを整えることができました。
これは3Dデジタル矯正で精密な予測ができるからこそ対策できることだと思っています。
 

治療期間は2年でした

当初想定していた2年半から半年も短縮できました。
 
●叢生、deep bite、cantの改善と抜歯スペースの閉鎖:1年6ヶ月
●最終的な歯並びとかみ合わせの微調整:6ヶ月

難易度の高い治療は高度な技術と十分な経験を持った矯正専門クリニックでの治療が必要です。
K Braces矯正歯科原宿駅前は、全ての患者さまに、最新のデジタル技術を応用した治療システムでの治療を提供しています。
しっかりとした技術と経験により難易度の高い症例に対しても最適な治療を提供できることがお分かりいただけたと思います。
 

参考文献(サイト)・関連記事

参考文献
類似の症例は治療が難しく数多くの症例報告が存在します。

最新の矯正システムに関する記事
デンツプライシロナ、デジタルアライナー矯正システム「SureSmile」を発売:日本経済新聞

 
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
 
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