重度の凸凹歯(ガタガタ歯)と八重歯の矯正治療例
2021.09.17
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
- 日本成人矯正歯科学会 認定医
- アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
- デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
- アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
【目次】
重度のガタガタ歯にお悩みの患者さま
患者さまは非抜歯での治療をご希望に
患者様へのご説明、治療プランの決定
様々な症状が改善され、整った歯列に
関連記事
参考文献(サイト)
皆さん、こんにちは。
K Braces矯正歯科原宿駅前 院長の小林聡美です。
今回は重度の凸凹歯(ガタガタ歯)と八重歯の治療例をご紹介します。
※こちらの記事は今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。
▼初診時の口腔内写真とお顔の写真です。
上顎の左右の犬歯はいわゆる八重歯の状態です。
矯正の用語では犬歯の低位唇側転位といいます。
そして上顎、下顎どちらも比較的重度の凸凹歯(ガタガタ歯、乱杭歯:矯正の用語では叢生といいます)が認められます。
さらに前から数えて4番目の歯(第一小臼歯といいます)が内側に生えて歯列弓の幅が狭くなっています。
この状態を狭窄歯列弓といいます。
狭くなってしまっていることで歯が並ぶ十分な面積を設けられず、ガタガタ歯の大きな原因となります。
実際に歯を抜かない治療が可能かどうか精密検査を行い、三次元のシミュレーションを行って最終判断を行うこととなりました。
治療前のシミュレーションに、様々な治療を行った結果、歯の動きはもちろんのこと、骨などもどのように動くかを精密にシミュレーションできます。
凸凹が大きい場合、無理に歯を並べようとすると前歯が唇側に傾いてしまい、より出っ歯がひどくなってしまいます。
そこで歯列弓を側方に拡大し、IPR(Inter Proximal Reduction/ディスキングともいわれます)を適切に行うことを想定して進めました。
するとこのように歯を抜かない治療が可能であることが確認できました。
今回の事前シミュレーションで、歯列の側方拡大とIPRを行うことで、出っ歯になってしまうことを防ぎながら歯を並べることができることが分かりました。
いつどんな状態で何が起こるかがあらかじめ想定できる3Dモデルの有効性を再確認することもできました。
このようにして治療方法を決めて参ります。
こちらのご説明内容はとても重要な情報ですのでいつも掲載しています。お読みの方はぜひチェックしておいてください。
※治療費は2021年4月の金額です。最初にお支払い頂いた金額から追加はありません。
非抜歯でしたが、シミュレーション通りに歯が動いてこのような結果を得られました。
治療計画通りに歯が動き、重度の叢生、八重歯、狭窄歯列弓が改善され、きれいな歯並びと咬み合わせが獲得できたことがお分かりいただけると思います。
K Braces矯正歯科原宿駅前が導入しているデジタル矯正システムでは、カスタムワイヤーという「患者様それぞれの骨の形状を考慮したオーダーメイドの高精度治療用ワイヤー」を用いて治療を行っています。
このカスタムワイヤーを用いることで3Dシミュレーションでの治療計画通りに正確にそれぞれの歯を動かすことができます。
また無駄な歯の動きを抑えることで、短い治療期間でより良い治療結果を得ることができます。
患者さまの積極的な治療へのご協力で短縮できたと思っています。
治療前に目立っていた八重歯と凸凹歯が治療後のスマイル写真では改善され、理想的な笑顔を獲得することができたと思います。
また歯列弓の側方拡大を積極的に行ったおかげでバッカルコリドーの改善にもつながり、患者さまにもとても満足していただくことができました。
3Dデジタル矯正を用いた矯正治療で患者様のご要望に最大限お応えしながら、より理想に近い治療が行えることをご理解いただけたかと思います。
重度の八重歯とガタガタ歯(叢生:歯の凸凹)の治療例
重度の叢生(八重歯、狭窄歯列、反対咬合)の治療例
IPR後のフッ素塗布も特に必須ではありません。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16849068/
重度のガタガタ歯にお悩みの患者さま
患者さまは非抜歯での治療をご希望に
患者様へのご説明、治療プランの決定
様々な症状が改善され、整った歯列に
関連記事
参考文献(サイト)
皆さん、こんにちは。
K Braces矯正歯科原宿駅前 院長の小林聡美です。
今回は重度の凸凹歯(ガタガタ歯)と八重歯の治療例をご紹介します。
※こちらの記事は今回の患者様の事例です。実際の治療は個人差がありますのであくまで参考とお考えください。
重度のガタガタ歯にお悩みの患者さま
23歳の女性です。八重歯とガタガタ歯の改善を希望し来院されました。▼初診時の口腔内写真とお顔の写真です。
上顎の左右の犬歯はいわゆる八重歯の状態です。
矯正の用語では犬歯の低位唇側転位といいます。
そして上顎、下顎どちらも比較的重度の凸凹歯(ガタガタ歯、乱杭歯:矯正の用語では叢生といいます)が認められます。
さらに前から数えて4番目の歯(第一小臼歯といいます)が内側に生えて歯列弓の幅が狭くなっています。
この状態を狭窄歯列弓といいます。
狭くなってしまっていることで歯が並ぶ十分な面積を設けられず、ガタガタ歯の大きな原因となります。
患者さまは非抜歯での治療をご希望に
通常、これぐらいの凸凹があれば抜歯をして治療を行うことがほとんどなのですが、患者様はできるだけ歯を抜かないことを希望されていました。実際に歯を抜かない治療が可能かどうか精密検査を行い、三次元のシミュレーションを行って最終判断を行うこととなりました。
実際の3Dシミュレーション
▼こちらがこの患者さまの実際の3Dシミュレーションです。治療前のシミュレーションに、様々な治療を行った結果、歯の動きはもちろんのこと、骨などもどのように動くかを精密にシミュレーションできます。
凸凹が大きい場合、無理に歯を並べようとすると前歯が唇側に傾いてしまい、より出っ歯がひどくなってしまいます。
そこで歯列弓を側方に拡大し、IPR(Inter Proximal Reduction/ディスキングともいわれます)を適切に行うことを想定して進めました。
するとこのように歯を抜かない治療が可能であることが確認できました。
今回の事前シミュレーションで、歯列の側方拡大とIPRを行うことで、出っ歯になってしまうことを防ぎながら歯を並べることができることが分かりました。
いつどんな状態で何が起こるかがあらかじめ想定できる3Dモデルの有効性を再確認することもできました。
このようにして治療方法を決めて参ります。
患者様へのご説明、治療プランの決定
無料カウンセリングから診断を経て、患者様には丁寧にご説明をしていき、ご納得を頂けました。こちらのご説明内容はとても重要な情報ですのでいつも掲載しています。お読みの方はぜひチェックしておいてください。
診断 | 上下顎重度の叢生、犬歯の低位唇側転位、狭窄歯列弓 |
---|---|
治療法 | 非抜歯、ハーフリンガル(上顎が裏側、下顎が表側)矯正装置による治療 |
治療期間 | 2年(通院回数24回) |
治療費 | ハーフリンガル矯正 ¥1,100,000- 精密検査 ¥55,000- ※すべて税込表記です |
リスク | 前歯部のブラックトライアングル、前歯の唇側傾斜の悪化、装置による口内炎 |
副作用 | 治療中の発音への影響、治療後の凸凹の後戻り |
様々な症状が改善され、整った歯列に
▼治療後の口腔内写真です。非抜歯でしたが、シミュレーション通りに歯が動いてこのような結果を得られました。
治療計画通りに歯が動き、重度の叢生、八重歯、狭窄歯列弓が改善され、きれいな歯並びと咬み合わせが獲得できたことがお分かりいただけると思います。
K Braces矯正歯科原宿駅前が導入しているデジタル矯正システムでは、カスタムワイヤーという「患者様それぞれの骨の形状を考慮したオーダーメイドの高精度治療用ワイヤー」を用いて治療を行っています。
このカスタムワイヤーを用いることで3Dシミュレーションでの治療計画通りに正確にそれぞれの歯を動かすことができます。
また無駄な歯の動きを抑えることで、短い治療期間でより良い治療結果を得ることができます。
治療期間は1年10ヶ月でした
当初想定していた治療期間は2年でしたので、2ヶ月も短縮できました。患者さまの積極的な治療へのご協力で短縮できたと思っています。
バッカルコリドーも改善されました!
▼治療後のスマイルの写真です。治療前に目立っていた八重歯と凸凹歯が治療後のスマイル写真では改善され、理想的な笑顔を獲得することができたと思います。
また歯列弓の側方拡大を積極的に行ったおかげでバッカルコリドーの改善にもつながり、患者さまにもとても満足していただくことができました。
バッカルコリドーについては以下の記事を参考にしてください。
バッカルコリドー改善で美しい笑顔を獲得3Dデジタル矯正を用いた矯正治療で患者様のご要望に最大限お応えしながら、より理想に近い治療が行えることをご理解いただけたかと思います。
関連記事
これまでもコラムで、狭窄歯列弓の治療例を紹介しています。重度の八重歯とガタガタ歯(叢生:歯の凸凹)の治療例
重度の叢生(八重歯、狭窄歯列、反対咬合)の治療例
参考文献(サイト)
IPRはカリエスリスクには繋がりません。IPR後のフッ素塗布も特に必須ではありません。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16849068/
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。