マウスピース矯正の相場は10万円~100万円程度!その他治療との比較も紹介
2022.05.09
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
- 日本成人矯正歯科学会 認定医
- アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
- デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
- アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
【目次】
1.部分矯正と全体矯正で違う・部分矯正
・全体矯正
2.マウスピース矯正治療の内訳の流れ
・治療前
・治療中
・治療後
3.医療控除は使える??
4.支払い体系は1回?分割払いはできる?
5.他の矯正との比較
6.kawaii矯正治療の症例
②すきっ歯(空隙歯列弓)のマウスピースによる矯正治療例
7.まとめ
マウスピース矯正では、オーダーメイドのマウスピースを製作して歯の向きや位置を矯正します。マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べると治療中の部位が目立ちにくい点がメリットです。また、気軽に取り外して洗ったり食事をしたりできるマウスピースは、不快感を抑えられます。
この記事では、マウスピース矯正を検討中の方に向け、マウスピース矯正にかかる費用を詳しく解説します。治療の流れや医療費控除の可否も解説するので、マウスピース矯正の検討にお役立てください。
1.部分矯正と全体矯正で違う
歯科矯正は、主に前歯を治療する部分矯正と、前歯から奥歯にかけて広範囲を治療する全体矯正があります。ここでは、マウスピースを使用した部分矯正と全体矯正について、治療費と治療期間の目安を解説します。ただし、症状やクリニックによっても異なるため、正式な治療費や治療期間を知りたい場合は、治療を行うクリニックに確認が必要です。■部分矯正
マウスピースを用いた部分矯正の費用は、幅はありますが1回あたり10〜70万円程度が一般的です。また、治療期間は5カ月〜1年6カ月程度が多くなっています。部分矯正の治療費や治療期間は、歯の状態やクリニックの制度、使用するマウスピースの種類などで変わります。
前歯のみ矯正したい場合でも、部分矯正が難しい場合があります。矯正をする際に前歯周辺に十分なスペースがないと、口元の形が大きく変わってしまう恐れがあるためです。歯科医から部分矯正のリスクを十分に聞き、治療方法を決めましょう。
基本的に部分矯正の場合、治療の質を妥協しなければならない場合が多く、しっかりと検討したうえで治療を開始してください。
■全体矯正
全体矯正とは、前歯から奥歯まで全体を矯正する施術のことを指します。全体矯正の費用は、幅はありますが1回あたり70〜110万円程度が一般的です。また、治療期間の目安は1〜3年程度が多くなっています。部分矯正と同様に、歯の状況やクリニックの制度、使用するマウスピースの種類によって、全体矯正の治療費や治療期間は異なります。例えば、インビザラインの場合、70〜110万円ほどが多いです。
施術範囲が広い分、全体矯正は患者の金銭的な負担がやや大きくなりがちです。
ただし、全体矯正は見た目の改善だけではなく噛み合わせの修正など大がかりな処置が可能です。自身の歯の状態によっては、全体矯正を希望する方がより満足できる結果になることが多いです。
2.マウスピース矯正治療の内訳の流れ
マウスピース矯正治療を受ける際は、治療前・治療中・治療完了後にそれぞれ治療費が発生します。ここでは、治療工程における費用の目安を解説します。
クリニックごとに治療費を支払うタイミングや料金は異なるため、あくまでも参考程度に捉えてください。詳細は歯科医師の説明を聞きましょう。
▶治療前 6万5,000円~7万円程度
クリニックを訪問してもその日のうちに治療に取りかかるわけではありません。まずはカウンセリングを受けましょう。歯並びの状態を確認し、矯正の適応範囲を判断します。治療計画をシミュレーションした後、治療金額の目安も踏まえつつ、歯科医の説明を聞きます。カウンセリングや検査等は治療費には含まれていません。多くのクリニックでは、矯正料金とは別に支払う必要があります。
無料のカウンセリングを実施しているクリニックもあります。口腔内の写真を見つつ、歯の悩みを相談できます。治療計画の提案を受ける前に、気軽に相談しておくと安心です。
クリニックごとに異なりますが、一般的なマウスピース矯正の治療前にかかる費用については以下のとおりです。
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・アンケート ・簡単な悩みの相談 |
無料~5,000円程度 |
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・歯科用CT撮影 ・レントゲン撮影 ・診察 ・診察と検査結果を踏まえた治療プランの提案 ・料金説明 ・支払い体系の説明 |
無料~6万5,000円程度 |
K Braces矯正歯科原宿駅前では、精密検査料は5万5千円となります。またトータルフィーシステムを採用しており、最初に費用が決まれば追加の費用は発生しません。
▶治療中 100万円程度
本格的に治療に取りかかる前に、カウンセリングより精密な検査を実施します。マウスピース製作のための歯型を採取して、20日〜1カ月半程度でマウスピースの完成です。マウスピース矯正では歯の位置や向きの変化に伴い、合わせるマウスピースを交換していきます。一人ひとり症状が異なるため、最適なマウスピースの形状や枚数等も異なります。精密な検査を行い、マウスピースを製作しなければなりません。
suresmileアライナー(シュアスマイル・アライナー)やインビザラインでは、最初にすべてのマウスピースを製作してしまうため、患者は負担を減らせます。一方、他のマウスピースの中には、定期的に歯型を取ってマウスピースを製作するものもあります。治療方法を細かく聞いておきましょう。
クリニックごとに異なりますが、一般的なマウスピース矯正の治療中にかかる費用については以下のとおりです。
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・レントゲン撮影・写真撮影などの精密検査 ・歯型採取 ・マウスピースの製作 |
10万円~110万円程度 |
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・マウスピースの装着 ・診察 |
無料~1万円程度(1回につき) |
マウスピースの製作費は、マウスピースの種類や治療範囲、用意する枚数によって変わります。
▶治療後 6万~6万5,000円程度
マウスピース矯正が終わったら保定装置を装着し、数カ月から1年に1回の頻度で通院します。治療が終わったからといって放置したままにしておくと、せっかくの歯並びを維持できなくなる恐れがあります。治療後も歯科医師の指示を守って通院しましょう。保定装置とは、歯がもとの状態に戻ろうとする動きを阻止する装置です。マウスピース矯正に限らず、歯の矯正後には保安装置の装着が欠かせません。
クリニックごとに異なりますが、一般的なマウスピース矯正の治療後にかかる費用については以下の通りです。
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・歯並びや位置を維持するための保定装置の製作 | 無料~6万円程度 ※保定装置の種類により大きく変わります |
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・定期的な経過観察 ※経過観察の頻度や期間は、クリニックにより異なります |
無料~5,000円程度(1回につき) |
矯正中に虫歯を治療したり補助装置を利用したりすると、別途費用が発生します。具体的な補助装置としては、歯とマウスピースを密着させるアタッチメントやチューイー、噛み合わせを安定させるゴムなどが挙げられます。
K Braces矯正歯科原宿駅前ではトータルフィーシステムを採用しており、最初に費用が決まれば追加の費用は発生しません。保定装置の費用ももちろん含まれています。
3.医療控除は使える??
診断名がつく病気の治療と見なされると、治療費が医療費控除の対象になる場合があります。マウスピース矯正の治療費は比較的高額です。自分の治療に関して医療費控除を受けられる可能性がないか確認しておきましょう。治療と見なされやすい矯正の代表例は、成長段階にある子どもの歯列矯正です。大人でもうまく発音できない、食事が不便であるなど、日常に支障をきたす状態であれば医療費控除を受けられるケースがあります。
審美性を目的とした施術は基本的に医療費控除の対象にはなりません。インプラント治療やホワイトニングなどと同じく、マウスピース矯正も、部分矯正のように見た目だけの改善が目的の場合、医療費控除が受けられない場合があることを考慮しておきましょう。
医療費控除の対象になるかどうかは診断内容によって異なります。治療を決断する前に歯科医師に確認してください。診断内容が分かれば、医療費控除の対象になるかどうかを税務署に相談できます。
医療費控除の対象は治療費の他に、検査費や公共交通機関の代金、薬代なども含まれます。控除を受けられる場合は忘れずに申請しましょう。
4.支払い体系は1回?分割払いはできる?
クリニックごとに異なりますが、多くのクリニックでは治療費を一括で支払わなくても構いません。一般的なクリニックでは、現金一括払い、各種カード払い、デンタルローン払いなどが可能です。デンタルローンとは、高額な治療費が発生した際に、金融機関から治療費を借りるシステムです。デンタルローンはクリニックの窓口で申し込み、1回ごとの利用額は自分で決められます。
ただし、住宅ローンやマイカーローン等と同じように、デンタルローンにも審査があります。審査が降りなければ治療費を借りられない点に注意しましょう。また、金利が発生するため、トータルで見ると実際の治療費よりも割高な金額を支払うことになります。デンタルローンを利用する際は、金利も確認しておくと安心です。
以下はkawaii矯正(全体)のデンタルローンの支払い例です。実質年率5.8%、消費税10%でデンタルローンを組んだ場合を想定します。矯正料金が99万円の時、返済回数を120回に設定すると、毎月の支払いは1万800円(初回のみ2万1798円)となります。また、トータルでは130万6,998円を支払う計算です。
5.他の矯正との比較
マウスピース矯正と他の矯正治療の一般的な費用と治療期間を比較します。
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表側ワイヤー矯正 |
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1~3年程度 |
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裏側ワイヤー矯正 |
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1~3年程度 |
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マウスピース矯正(全体) |
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1~3年程度 |
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マウスピース矯正(部分) |
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5カ月~1年6カ月程度 |
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歯並びの症状やクリニックなどによって、適した治療は異なります。治療方法により費用や期間は変わるため、治療方針を決める際に歯科医師に確認しておきましょう。
奥歯の矯正を行う際は、症状に応じてマウスピース矯正ではなくワイヤー矯正をすすめられる可能性もあります。
前歯と比べると奥歯は歯根が太く長い上に、複数の歯根で支えられている場合があります。しっかり歯肉に歯が固定されているため、マウスピースのみでは、奥歯を適切な位置に矯正しにくいことも少なくありません。また、奥歯は噛みしめる力が強いため、マウスピースが破損してしまうケースも考えられます。
6.kawaii矯正治療の症例
K Braces矯正歯科原宿駅前では、kawaii矯正治療の一つとしてマウスピース矯正を実施しています。ここでは、矯正治療に多い、叢生(そうせい)とすきっ歯に関して、症状と診断、治療方法や治療期間、費用などについて具体的な治療例を解説します。①上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正
上下前歯が凸凹(叢生)の事例を紹介します。叢生とは、傾いた歯が重なっている状態です。叢生は審美性が悪いだけでなく、歯の間に食べ物が挟まりやすく、簡単に虫歯になってしまいます。汚れが溜まることで口臭が気になったり、歯が口内を傷つけたりする恐れもあります。今回の治療は、インビザラインによる全体矯正です。治療期間を短くしたい患者様の気持ちに寄り添い、抜歯による治療ではなくマウスピースによる治療を選択しました。
治療期間はトータルで6カ月でした。4カ月で叢生の改善と歯の形状を整える処置を行い、歯の隙間を埋めました。その後、歯並びと噛み合わせの最終調整に、2カ月を要しています。
発声の異常などの副作用が懸念されていましたが、特に大きな問題は見られませんでした。なお、この症例による治療費の目安は110万円程度です。
※出典:K Braces 矯正歯科 原宿駅前|症例
上下前歯の凸凹(叢生)のマウスピースによる矯正(治療期間6ヶ月)
②すきっ歯(空隙歯列弓)のマウスピースによる矯正治療例
すきっ歯(空隙歯列弓)の治療例を紹介します。審美性を高めたい、スムーズに食事をしたい、発声を改善したいなどを目的に、多くの方がすきっ歯の矯正に踏み切ります。今回の事例では、前歯の中心部に隙間がある正中離開の状態でした。また、すきっ歯に加え、上の歯が前方に突き出しがちでした。
今回の治療方法もインビザラインによる全体矯正です。空隙歯列弓の治療は、歯を大きく動かさなくても治療できるため、マウスピースによる矯正治療の効果が期待できます。患者様が治療中の見た目を気にされていたことも、マウスピースの使用を後押ししました。
治療期間は1年で、隙間の閉鎖と前歯の後退に10カ月を要しました。最終的な噛み合わせの調整期間は、約2カ月です。全体的に歯の隙間がなくなり、前歯の傾斜も改善したと満足していただけました。なお、この症例による治療費の目安は110万円程度です。
※出典:K Braces 矯正歯科 原宿駅前|症例
すきっ歯(空隙歯列弓)のマウスピースによる矯正治療例
7.まとめ
マウスピースの矯正にかかる値段は、マウスピースの種類や治療方法、矯正の症状等によっても異なりますが、10万円〜110万円程度が目安です。矯正の範囲やマウスピースの種類、クリニックの制度などで治療費は変わるため、個別に確認しましょう。K Braces矯正歯科原宿駅前では、マウスピース矯正プランを提供しています。カウンセリング時に、矯正後の歯並びをシミュレーションで確認できます。安心して治療していただけるよう、診断用3Dモデルをもとに具体的な治療プランを提案するため安心です。また、おしゃれなkawaii矯正アイテムもご利用いただけます。
マウスピース矯正を検討中の方は、ぜひ、K Braces矯正歯科原宿駅前のカウンセリングをご検討ください。