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【出っ歯のタイプ診断】歯並び別の治療法を専門家が解説

2022.01.13
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
  • アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
  • デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
  • アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
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【目次】
主な出っ歯のタイプと治療法
歯が出ている
骨格自体が出ている
歯と骨格いずれも出ている
 
出っ歯を矯正治療するメリット・デメリット
・メリット
・デメリット
 
出っ歯の症例と矯正治療
・歯槽性の上下顎前突
・上下顎前突、口唇閉鎖不全
・上下顎前歯の唇側傾斜
 
まとめ


きれいな歯並びに憧れて、出っ歯を治したいと考えている人もいるのではないでしょうか。出っ歯上顎前突(じょうがくぜんとつ)ともいわれ、日本人に多い正咬合(せいこうごう)です。 出っ歯を治すには具体的な治療法、自分でできる予防やトレーニングの把握などが大切です。 この記事では、出っ歯に悩む人に向けて、出っ歯の治療法や治療を行うメリット・デメリットなどを解説します。ぜひ、ご参考にしてください。
 

主な出っ歯のタイプと治療法

出っ歯には主に3つのタイプがあります。出っ歯を治療するためには、各タイプにあわせた治療法を選ぶことが大切です。以下では、出っ歯の3つのタイプと治療法を解説します。
 

●歯が出ている

出っ歯とは、上下の前歯の噛み合わせが悪く、5mm以上のズレが生じている状態のことです。一般的な出っ歯のタイプに挙げられるのが、前歯が真下ではなく前方に向かって生えているケースです。 上下の前歯の噛み合わせは2~3mm程度なら標準的ですが、5mm以上は出っ歯になります。歯のみが前方に出ている出っ歯は、矯正によって歯並びを調整する治療法が一般的です。
 

●骨格自体が出ている

前歯が前方に突出しているのではなく、骨格自体が前に出ているために出っ歯に見えてしまうタイプもあります。横顔を写真などで見たときに、鼻の先端部分と顎の端の直線上から唇がはみ出ていると、骨格自体が前方に出ている可能性があります。 骨格自体が前に出ている場合、口元が前に突き出ている印象をもたれやすいです。 骨格自体が出ている場合でも、中等度の場合は、矯正治療での改善が可能です。 しかしながら、非常に重度の骨格性の上顎前突の場合は、口腔外科や美容外科で全身麻酔の外科手術が必要になることがあります。
 

●歯と骨格いずれも出ている

出っ歯場合、歯の問題と骨格の問題をどちらも併せ持っている場合が多く、骨格的に中等度までの場合は、上記のような場合でも矯正治療での対応が可能です。しかしながら先ほども述べました通り、重度の症状の場合は、矯正治療外科手術の2つの治療が必要になる可能性があります。治療にかかる時間や費用の負担はもちろん、外科手術となれば痛みなどの身体的な負担もある程度強いられることになるでしょう。 出っ歯の治療を受ける場合、メリットやデメリットが生じるため、治療方法は慎重に検討しましょう。出っ歯の矯正を検討する際は、以下のメリット・デメリットを参考にしてください。
 

出っ歯を矯正治療するメリット・デメリット



多くの出っ歯の場合、矯正治療のみによって改善できる可能性があります。以下では、矯正治療を受けた場合のメリットとデメリットを解説します。
 

●メリット

矯正治療のメリットは、治療を受けても健康上のリスクが低いことです。歯を削って出っ歯を矯正する補綴(ほてつ)治療よりも、身体への負担が少ないでしょう。 また矯正治療には、すべての歯を矯正する全顎矯正と前歯などの一部を矯正する部分矯正の2つの治療法があります。部分矯正ができる場合は、治療費用を安く抑えることも可能です。しかしながら、部分矯正は治療結果を妥協しなければならないことがあり、不完全な治療となる場合が多いです。 矯正治療を受ければ、前方に突出した歯の位置を調整できるため、見た目の印象を変えられます。出っ歯の矯正によって、理想に近いきれいな歯並びを手に入れられるでしょう。
 

●デメリット

矯正治療を受けるデメリットは、矯正期間中は矯正装置を装着しなければならず、見た目が気になることです。矯正期間中は、歯の表面に矯正装置と呼ばれる金属製の器具を装着しなければなりません。 口を開けるたびに、矯正装置が対面にいる相手から見えやすくなる可能性があります。kawaii矯正のカラーモジュールなら、ハロウィンバージョンや桜バージョンなど、カラフルなゴムを使用した矯正装置から好きなデザインのものを選べます。
※デザインの一例はこちら

矯正治療のデメリットとして、歯に負荷をかけて矯正するため、痛みを感じる場合や口内炎ができやすくなる場合がある他、矯正が不十分な場合は歯並びが後戻りするリスクがあります。
 

出っ歯の症例と矯正治療

出っ歯の矯正治療の方法や治療期間を知りたい人もいるでしょう。以下では、K Braces矯正歯科原宿駅前で行われた出っ歯の矯正治療の症例を紹介します。
 

●歯槽性の上下顎前突

歯槽性の上下顎前突とは、上下の前歯が前方に出ている状態のことで、一般的に口ゴボと呼ばれるタイプの出っ歯です。口を閉じる際に、上下の唇の間にわずかな隙間ができてしまう特徴があります。
骨格的な問題があったとしても中等度までの場合は、矯正治療で出っ歯を改善できます。
一般的な治療方法は、4本の上下顎左右小臼歯の抜歯と矯正治療です。抜歯によって生まれたスペースを利用し、前歯を後方に移動させて出っ歯を改善します。出っ歯を移動させる距離が長いほど、矯正期間は長くなる傾向にあります。

▼以下の画像は、歯槽性の上下顎前突と診断された患者の口腔内の写真です。
 
▼以下の写真は治療後の写真となります。

治療方法は、上下裏側矯正、上下顎左右第一小臼歯の抜歯、ミニスクリューによる加強固定です。治療期間は2年程度でした。
 

●上下顎前突、口唇閉鎖不全

上下顎前突、口唇閉鎖不全は、上下の前歯が前方に突き出ており、さらに口ゴボの状態を指します。口を閉じたときに顎に梅干しのようなシワができるのが特徴です。
口呼吸や口周辺の筋肉が不均等になりやすいため、出っ歯の症状が悪化する可能性があります。

▼以下は、上下顎前突、口唇閉鎖不全と診断された患者の口腔内を撮影した画像です。


▼以下の写真は治療後の写真となります。

治療法は、上顎左右第一小臼歯と下顎左右第二小臼歯の抜歯、ミニスクリューによる加強固定、裏側の矯正装置の装着です。治療期間は2年2カ月でした。
 

●上下顎前歯の唇側傾斜

上下顎前歯の唇側傾斜とは、上下の前歯が唇側に向かって斜めになった歯並びのことです。上下の歯が前方に突出しており、噛み合わせも悪い状態を意味します。
口を閉じた際に横から見ると上下の唇が突き出たように見えるのが特徴です。治療法は、上下の前歯を後方に移動させるための矯正治療が必要になります。

▼以下の画像は、上下顎前歯の唇側傾斜と診断された患者の口腔内です。


▼以下の写真は治療後の写真となります。

実際に行われた治療法は、上顎左右第一小臼歯の抜歯と裏側矯正です。治療には2年の期間がかかりました。
 

まとめ

出っ歯のタイプによりますが、健康上のリスクが少ない矯正治療で改善できる場合があります。治療後は理想的な歯並びに近づけられる一方で、治療期間中は口を開くと矯正装置が目立つなど、デメリットがあることも考慮しなければなりません。kawaii矯正では、カラフルなゴムを使用したデザイン性の高い矯正装置で矯正治療を行っています。さまざまなデザインがあり、矯正期間中もおしゃれに楽しく治療を進められます。矯正治療を検討している人はお気軽にご相談ください。

   
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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