口ゴボの特徴や原因を解説!主な矯正治療方法も2つ紹介
2022.01.16
監修
K Braces矯正歯科原宿駅前
院長 小林聡美 Satomi Kobayashi
- 日本成人矯正歯科学会 認定医
- アメリカアラインテクノロジー社認定 インビザライン専門ドクター
- デンツプライシロナ社認定 SureSmile Advance/Orhto/Aligner 認定クリニック院長
- アラガン社認定 VST:Very Sophisticated Treatment 施注資格ドクター
都内矯正専門クリニック 院長を経て、
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
平成30年にK Braces矯正歯科原宿駅前院長就任。
発表論文、テレビ出演多数。
口ゴボ(くちごぼ)とは?
・口ゴボの特徴
・口ゴボの原因
口ゴボを放置しておくことのリスク
・虫歯や歯周病のリスクが高まる
・顎関節や胃腸に負担がかかる
・見た目が気になる
口ゴボの主な矯正治療方法
・ワイヤー矯正
・マウスピース矯正
口ゴボの矯正治療例
・抜歯の本数を少なくしての治療
・重度の下顎後退症を矯正で治療
・口唇閉鎖不全を矯正用インプラントで治療
まとめ
「口ゴボ(くちごぼ)」というワードを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。口ゴボとは主に横顔に見られる、外見上の特徴をいいます。口ゴボは見た目の印象を大きく左右するため、悩んでいる人も少なくありません。 この記事では、口ゴボとはどのような状態か、どのような影響があるのか、治療方法の種類などを解説します。合わせて具体的な口ゴボの矯正治療例も紹介しています。口ゴボが気になる人は参考にしてください。
口ゴボ(くちごぼ)とは?
口ゴボとは具体的に、どのような状態を指すのでしょうか。口ゴボの外見上の特徴や健康上の問題点、そして口ゴボになる原因についてそれぞれ解説します。●口ゴボの特徴
口ゴボとは上下の唇全体が、前に突き出したような見た目を指します。横顔の下半分が盛り上がった印象を受け、口唇が鼻と同じくらい前方に出ている場合もあります。歯科における口ゴボの正式名称は「上下顎前突」「上顎前突」といい、アジア系の人種に多い症状だといわれています。 口ゴボは口元が突出し、おとがい(下顎周辺)にシワができやすいといった外見上の特徴から、口が閉じづらい、噛み合わせが悪い、虫歯や歯周病になりやすいといった健康上の問題まで、さまざまな症状を生じさせます。●口ゴボの原因
口ゴボになる主な原因は、歯並びがいわゆる出っ歯であることです。出っ歯とは上の歯、または上下の歯が、前方に突き出ている状態をいいます。出っ歯となる原因は、先天的な理由から長年の習慣による後天的な理由までさまざまです。 生まれつき顎の骨が小さい場合や、顎に比べて歯のサイズが大きい場合は、歯が前に押され出っ歯になります。指しゃぶりや爪を噛む癖、舌で前歯に触れる習慣などを続けていると、次第に歯が前方に傾いてしまう場合もあります。口ゴボを放置しておくことのリスク
口ゴボを放置しておくとどのようなリスクがあるのか、虫歯や歯周病との関係や、顎関節や胃腸への負担、見た目や行動への影響についてそれぞれ解説します。●虫歯や歯周病のリスクが高まる
口ゴボのように噛み合わせが悪い状態だと、口唇が閉じづらく開きがちになり、また口が開いていると口呼吸の原因になります。 口が日常的に閉じ切れていないと、ドライマウス(口腔内の乾燥)が引き起こされます。ドライマウスでは唾液による自浄作用がうまく働かず、口内の細菌が増え、虫歯や歯周病といった歯のトラブルが発生しやすくなります。●顎関節や胃腸に負担がかかる
口ゴボでは噛み合わせが良くないため、食べ物を噛むたびに顎関節への負担が生じます。歯並びが整っていない場合、効率的に咀嚼ができないからです。食べ物がうまく噛み切れていないと、胃腸などにも負担がかかります。消化不良をはじめとした胃痛や便秘、下痢、肥満などの症状を引き起こすこともあります。●見た目が気になる
横顔の理想的なラインとされているEラインと比べ、口ゴボでは唇が突出しています。Eラインとは、正式にはエステティックラインといい、鼻と顎の先を一本の線で結んだ場合に、唇が線の少し内側にあるような見た目をいいます。 口元は顔の印象に大きな影響があるため、口ゴボによる見た目を気にする人は少なくありません。口元がコンプレックスだと、口元を手で隠す習慣がつき自信のなさそうな印象になってしまいます。口ゴボの主な矯正治療方法
見た目だけでなく健康にも影響がある口ゴボ。歯並びの問題による口ゴボなら、矯正治療によって治せます。ここでは口ゴボの主な矯正治療方法を3つ解説します。
●ワイヤー矯正
ワイヤー矯正では接着材を使ってブラケットを歯に取りつけ、ワイヤーを固定することで圧力をかけて、歯を少しずつ理想的な位置に移動させます。ワイヤー矯正はワイヤーを取りつける場所によって、表側矯正・裏側矯正の二つに分かれます。 裏側矯正は外から矯正装置が見えない反面、費用がやや高くなるでしょう。K Braces矯正歯科原宿駅前の裏側矯正治療は、治療期間も表側と変わらず、効果も同等以上ですので良い選択となるでしょう。また、表側矯正で見た目が気になる場合はkawaii矯正という、カラーモジュールを用いたオシャレな矯正方法もあります。通常、ワイヤーを固定する際は小さな輪ゴムを使いますが、kawaii矯正では代わりにカラーモジュールを取りつけ、口元を彩ることが可能です。 ワイヤー矯正で治せるのは軽度~中度の口コボです。ワイヤー矯正では着脱などの自己管理が必要ない一方、治療中に痛みが生じやすく、歯の手入れに手間がかかります。治療期間は短くても半年、通常2~3年ほどです。●マウスピース矯正
マウスピース矯正ではマウスピースを歯に装着し、少しずつ歯並びを動かします。かなり軽度の口ゴボならマウスピース矯正によって治せる場合があります。治療期間の目安は2年半~3年半ほどで、ワイヤー矯正と比較して長くなる傾向があります。 マウスピースはつけ外しができるため、歯磨きが楽で、大切な予定の際などでも外してでかけられます。痛みや煩わしさも少なくワイヤー矯正ほどの負担がありません。しかしながら、取り外しが面倒と感じてしまう場合があり、そうなると、取り外している時間が長くなり治療期間も伸びるため、着脱の管理が大切となります。口ゴボの矯正治療例
ここでは口ゴボの矯正治療の具体例を紹介します。抜歯本数を極力減らした例や、下顎後退症の治療例、口唇閉鎖不全のインプラントによる治療例について解説しています。●抜歯の本数を少なくしての治療
以下の症例は出っ歯・ディープバイト(過蓋咬合)による口ゴボを、先に紹介したkawaii矯正で治療した例です。通常治療のために4本の歯を抜くところ、患者様のご要望により上顎の2本の抜歯で済ませています。治療前は口ゴボ状態で、歯並びでは上の前歯が突出していました。
抜歯によってスペースを作り、kawaii矯正で歯並びを整える治療を行いました。カラーモジュールによって、治療中でも歯並びのガタつきが目立ちません。
治療後は口ゴボが解消され、横顔がスッキリしたとともに、出っ歯とディープバイトも改善されました。
●重度の下顎後退症を矯正で治療
次は重度の下顎後退症による口ゴボを、3Dデジタル矯正によって治療した例です。一度決めた治療計画は、途中で変えることが非常に難しいため、特に重度の症状の場合は、治療結果と患者様の希望とで不一致が生じないよう、事前のコミュニケーションを大切にしています。治療前は下顎の著しい後退感があり、口ゴボや出っ歯、過蓋咬合、口唇閉鎖不全が見られました。
3Dモデルによって治療計画のシミュレーションを行い、患者様に治療を深くご理解頂いた上で、治療を進めていきました。
下顎の後退感、口ゴボがかなり改善されました。出っ歯や過蓋咬合、口唇閉鎖不全といった歯並びの問題も解消され、笑顔が作りやすくなったそうです。
●口唇閉鎖不全を矯正用インプラントで治療
最後は口唇閉鎖不全を伴った口ゴボを、矯正用インプラントを併用した治療例です。インプラントを使った矯正では、アンカースクリューと呼ばれるネジのような金属を、歯茎の骨に埋め込み、歯を動かすワイヤーの固定源にします。インプラント矯正では治療の幅が広がるといったメリットがあります。治療前は上下の唇が前に突出し、顎の後退が強調されています。口腔内では出っ歯が見られました。
口腔内の左右の丸い金属がアンカースクリューです。治療期間が長期化しやすい裏側矯正でも、インプラント矯正と組み合わせることで前歯部を効果的に後退させることが出来ます。
口唇閉鎖不全や口ゴボが改善され、すっきりとした横顔になりました。出っ歯も解消し、歯並びが整いました。
まとめ
口ゴボは見た目が気になるだけでなく、口腔内のトラブルを起こし、健康に悪影響を及ぼします。口ゴボは矯正治療によって改善できる場合も多いため、口ゴボで悩んでいる場合は、歯科への相談も検討してみましょう。 K Braces矯正歯科原宿駅前は患者様の笑顔のために、口元の健康をサポートしています。歯並びがきれいに整うと、歯の本来の機能が回復するのはもちろん何より笑顔が引き立ちます。 また、K Braces矯正歯科原宿駅前が提案しているkawaii矯正では矯正治療をファッションとしても楽しめるよう、Kawaii矯正アイテムを多数用意しています。 口ゴボを治療したい、楽しみながら治療を受けたいという方はkawaii矯正での矯正治療をご検討ください。矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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